【三田市】全国でも数少ない「擬洋風建築」の旧九鬼家住宅資料館のことを詳しく解説したパネル展が開催中
旧九鬼家住宅資料館は、明治初期に建てられ、1階は和風、2階は洋風という少し変わった造りをした全国でも数少ない「擬洋風建築」の建物です。兵庫県指定重要有形文化財に指定されています。
そんな旧九鬼家住宅のことがわかるパネル展「文化遺産・旧九鬼家住宅をやさしく解説」が7月20日(土)~9月22日(日・祝)まで開催されているので訪れてみました。
パネル展はクイズ形式で出題され、答えがパネルに載っているので自分の答えが合っているか確認でき、さらに詳しく解説も載っています。
いつ頃建てられ、どんな建物なのか、誰の住宅だったのか、設計した人は誰でどんな人だったのかなども、とてもわかりやすく解説されています。
旧九鬼家住宅の中は一周ぐるりと回れる造りとなっており、土間や縁側、お庭などもゆっくりと見学できます。一番奥の間には、旧九鬼家住宅を設計した九鬼隆範が使用した道具も展示されています。
そして、旧九鬼家住宅は真っ直ぐ風が通り抜けられる造りをしています。これはエアコンや扇風機などがない時代に暑さを凌ぐための工夫だそうです。
この風の通り道になっている所に立つと、とても心地よい風が吹き抜けてきました。この工夫のおかげで、エアコンなどはないですが暑さやムシムシした不快感もなく過ごすことができました。訪れた際は是非、こちらも体感してみてください。
こちらのパネル展は歴史文化財ネットワークさんだ(歴ネットさんだ)の方が企画されており、滞在されている日は、さらに詳しくお話を聞くこともできますが、残念ながら滞在日は不定期なんだそうです。ただ、年約6回ある2階特別公開日は、歴ネットさんだの方が1階から順に丁寧に旧九鬼家住宅の中を解説してくださいます。開館時間中は制限時間もないので、気になることがあれば、いくつでも質問できます。外観が洋風な造りとなっている2階がどうなっているのかも見学できます。
次回の2階特別公開日は9月22日(日)です。
兵庫県指定重要有形文化財にも指定され、全国でも数少ない「擬洋風建築」の旧九鬼家住宅資料館を是非、訪れてみてください。
旧九鬼家住宅資料館
住所:兵庫県三田市屋敷町7-35
電話番号:079‐563-5587
入館料:無料
開館時間:10:00〜16:00
開館日:3月1日~4月6日、7月20日~8月31日、11月1日~11月30日、12月25日~1月31日
この期間は月曜休館日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12月28日~1月4日まで休館日)
上記期間以外は土日祝が開館日
(季節開館のため、詳しくはHPのカレンダーをご確認ください)
ホームページ:旧九鬼家住宅資料館