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【ホークス育成新人紹介13、14位】インディ制覇レーサーと同姓同名、佐藤琢磨は投げるスピード狂になれ

田尻耕太郎スポーツライター
左が佐藤琢磨

 今年はソフトバンクに19名ものルーキーが入団してきた。そのうち14名が育成ドラフト指名選手。あまりの人数の多さに、これまで各メディアでも殆どスポットが当てられていない各選手について、ここでは紹介をしていく。

 今回は育成ドラフト13位と14位の2名だ。

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育成13位佐藤琢磨「特技は運転」

 育成13位入団の佐藤琢磨。この名前を聞いたときにパッと思い浮かんだのは、元F1レーサーで、インディ500では日本人初制覇を含む2度の王者になった名レーサーの方だった。「周りからもよく言われます」と照れ笑い。

 そして、プロフィールに記した特技はなんと「運転」だ。

「一人旅で温泉巡りをするのが好きで。新潟の村杉温泉に特に行っていました」

 新潟医療福祉大学では野球を専攻し、体の使い方やケアの勉強に励んできた。温泉巡りも疲労回復などが主な目的だった。

 また、大学時代にはウエイトトレーニングをしっかり行っていた。「入学当初は130キロ台中盤だった球速が、2年生頃から急激に伸び始めました」。現在の最速は148キロだ。

「でも、まだ自分の100パーセントの能力を発揮できていないと思っています。育成の上手いホークスの中でしっかり練習して鍛えて、やるからには一番上を目指したい。160キロ超を目標にしています」

 ハンドルを握る時は安全運転だが、マウンド上ではスピード狂になる。

佐藤琢磨(さとう・たくま)投手

 2000年3月18日生まれ、21歳。新潟県出身。左投左打。身長183cm、体重85kg。A型。小中学校と新潟ポニーでプレー。新潟青陵高校を経て新潟医療福祉大学から2021年育成ドラフト13位で入団。背番号154。

 穏やかな性格。好きな食べ物は寿司。嫌いな食べ物はなし。好きな言葉は、努力に勝る天才なし。

育成14位仲田、強肩が魅力の地元出身選手

中央が仲田
中央が仲田

仲田慶介(なかた・けいすけ)外野手

 1999年7月25日生まれ、22歳。福岡県出身。右投両打。身長175cm、体重80kg。A型。小学校時代は福岡ボンバーズ、中学校時代は白龍ベースボールクラブでプレー。福大大濠高校を経て福岡大学から2021年育成ドラフト14位で入団。背番号155。

 高校時代は3年春のセンバツ甲子園でベスト8。高校時代のチームメイトの古賀悠斗捕手(中央大→西武3位)、三浦銀二投手(法政大→横浜DeNA4位)も同じドラフトでプロ入りした。

 三拍子そろった好選手だが、特に強肩が魅力。スイッチヒッターで打球も強い。性格は向上心があり、行動力がある。好きな食べ物は焼肉。嫌いな食べ物はレバー。好きな言葉は、克己心。

※写真はすべて筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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