関東からも関西からもアクセスしやすい北陸地方（石川県・富山県・福井県）と東海地方（静岡県・愛知県・岐阜県・三重県）の温泉地。

源泉豊富で多数の温泉地を抱える伊豆半島は最有力候補だが、自然豊かな岐阜や富山の温泉地など選択肢は多い。

今回は、ひとり旅で訪ねたい北陸・東海エリアの温泉地を5カ所紹介したい。

土肥温泉（静岡県）

明るく賑やかな東伊豆に比べて、西伊豆には素朴で静かな温泉地が並ぶ。そのひとつ、土肥温泉は若山牧水をはじめ文人墨客にも愛された温泉地。夕陽の名所でもある。海岸線を散策したり、共同浴場で癒されたりするのもいいだろう。

伊東温泉（静岡県）

全国屈指の源泉湧出量を誇る東伊豆の名湯。近くの熱海や箱根に比べて観光客が少なく、街も落ち着いているので、ひとり旅でも気後れしない。源泉かけ流しの宿も多く、共同浴場の湯めぐりも楽しい。東海館をはじめ文化的な観光スポットや飲食店が多いのも魅力である。駅前に飲食店が充実しているので、宿は素泊まりにして、食事は外で地元の海産物などに舌鼓を打つという手もあり。

奥飛騨温泉郷（岐阜県）

標高800～1300ｍに位置し、周囲を3000ｍ級の山々に囲まれる。平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉の５つの温泉地で構成される。囲炉裏端でいただく料理が自慢の高級宿もあるが、素朴でひとりでも泊まりやすい佳宿も数多い。大自然の中で静かな時間を過ごしたい。

濁河温泉（岐阜県）

標高1800m。通年営業の温泉街としては、日本でも有数の高所温泉地で、御嶽山の登山口でもある。宿が数軒あるのみで、良くも悪くも自然しかない環境なので、アウトドアが好きな人に向いている。市営の日帰り露天風呂は、広々とした野趣あふれる湯船が見事。

黒部・宇奈月温泉（富山県）

黒部峡谷の入口にある温泉地。トロッコ電車に乗らなければアクセスできない黒薙温泉、名剣温泉、鐘釣温泉、祖母谷温泉などは、秘湯中の秘湯。日常から切り離された時間を満喫できる。とにかく山の中なので、登山やトレッキングが好きな人にもおすすめ。