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有原航平の「マイク・トラウトから1試合に2奪三振」は、他にどれくらいの投手が記録している!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
有原航平(テキサス・レンジャーズ)Apr 19, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月19日、有原航平(テキサス・レンジャーズ)は、ロサンゼルス・エンジェルスを相手に6奪三振を記録し、そのうち、マイク・トラウトホゼ・イグレシアスからは、それぞれ2三振を奪った。

 イグレシアスはともかく、トラウトは、現役最高のメジャーリーガーと言っても過言ではない。

 ただ、トラウトから1試合に2奪三振は、割と多くの投手が記録している。レンジャーズの投手に限っても、有原は延べ19人目。ダルビッシュ有(現サンディエゴ・パドレス)とコルビー・ルイスの2人は、3度ずつだ。

筆者作成
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 今シーズンのメジャーリーグ全体でも、有原が最初ではない。4月3日のランス・リン(シカゴ・ホワイトソックス)と4月13日のダニー・ダフィー(カンザスシティ・ロイヤルズ)に続く3人目だ。また、過去には、トラウトから1試合に3奪三振の投手も皆無ではなく、直近は昨年の8月31日に、マルコ・ゴンザレス(シアトル・マリナーズ)が記録している。

 トラウトでも、こういったことはあるということだ。2016年8月7日には、1試合に立った4打席のすべてにおいて、ジェームズ・パクストン(マリナーズ)に三振を喫した。

 もっとも、トラウトから1試合に2三振以上を奪った投手が何人いたとしても、有原の好投の価値が下がるわけではない。ここまでは早めに降板しているものの、直近の2登板は、どちらも5.2イニングを投げ、得点を与えていない。

 4月14日は、1点リードの6回裏、2死走者なしでマウンドを降りた。4月19日の降板は、6点リードの6回裏、2死一、二塁だった。いずれの投球数も少なく、有原がルーキーでなかったら、まず続投していたと思われる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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