Yahoo!ニュース

7月はカレンダーに注意 オリンピックで19日が平日、22、23日が祝日に

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

 7月に入ったが、カレンダーや手帳を見ると、19日(月)が赤字で「海の日」と印刷されているのではないか。しかし、昨年12月施行の改正五輪特措法により、祝日の移動が行われているので注意を要する。

 すなわち、19日だった「海の日」は開会式の前日である22日(木)に移動しているし、本来であれば10月11日(月)だった「スポーツの日」も、開会式当日である7月23日(金)に変更されている。

 この結果、開会式前日の22日(木)から開会式と土曜をはさんで25日(日)までが4連休となる。交通混雑の緩和を図るためだ。

 政府はオリンピックを開催する意向だし、たとえ土壇場で中止や延期になっても、国会が閉会中だから、もはや五輪特措法の再改正はない。したがって、祝日の移動がキャンセルされて元に戻ることはない。

 五輪特措法では、本来は8月11日(月)だった「山の日」も閉会式当日である8月8日(日)に変更されている。祝日法の規定で翌9日(月)が振替休日になるから、閉会式前日の7日(土)から閉会式翌日の9日(月)までが3連休になる。

 五輪特措法の施行前に印刷された2021年版のカレンダーや手帳には、こうした祝日の移動が反映されていない。忘れずに手書きで修正し、これを前提として仕事や休暇の予定を立てる必要がある。(了)

(参考)

五輪特措法を反映した正しい7月、8月のカレンダー

提供:macaron/イメージマート

提供:macaron/イメージマート

元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

元特捜部主任検事の被疑者ノート

税込1,100円/月初月無料投稿頻度:月3回程度(不定期)

15年間の現職中、特捜部に所属すること9年。重要供述を引き出す「割り屋」として数々の著名事件で関係者の取調べを担当し、捜査を取りまとめる主任検事を務めた。のみならず、逆に自ら取調べを受け、訴追され、服役し、証人として証言するといった特異な経験もした。証拠改ざん事件による電撃逮捕から5年。当時連日記載していた日誌に基づき、捜査や刑事裁判、拘置所や刑務所の裏の裏を独自の視点でリアルに示す。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

前田恒彦の最近の記事