生ビール販売禁止!?チアドルたちがコスプレ!?プチ連休誕生に沸く韓国プロ野球の意外な観戦文化
意外と知られていないが、日本と韓国の祝日数が同じことをご存知だろうか。労働政策研究会・研修機構の「データブック国際労働比較2015」によると、日本の法廷祝日は計15日となっているが、実は韓国の年間休日数も計15日。まったく同じなのである。それでも日本のほうが祝日が多い印象があるのは、日本にはゴールデンウィーク(GW)があるからだろう。
GWは本日4月29日から始まり、今年は5月2日と6日を休めば最大で10連休となる。まさに超大型連休だが、今年は韓国も5月にちょっとした連休期間が出来ることなった。そもそも韓国でも5月5日(今年は木曜日)は「子供の日」として祝日だったが、4月28日に韓国政府が5月6日金曜日を「臨時休日」と定めたことで、木曜日から日曜日まで4連休が実現したのだ。
そんな突然の連休に即座に反応したのが、韓国プロ野球界だ。5月6日の臨時休日はすべでの公式戦の入場料が50%割引されることが決まった。こうした反応の速さがいかにも韓国らしいところだが、そんな反応ときには非合理的な決定が議論の的になることがある。
最近だとプロ野球での“ビールボーイ”立ち入り禁止騒動である。“ビールボーイ”とは文字通り、生ビール売り子のこと。日本では野球場での生ビール販売といえば、女性たち(おのののかもやっていたほど)という印象が強いが、韓国ではどういうわけか男性たちに“ビール売り子”が多く、“ビールボーイ”という呼び名が定着しているという。
彼ら“ビールボーイ”は韓国プロ野球に欠かせない観戦文化のひとつにも数えられているが、4月11日に野球場での生ビール販売が突如として禁止させられた。韓国の国税庁と食品医薬品安全処が、野球場での生ビールの移動販売(つまり“ビールボーイ”のこと)を禁止すると4月11日にKBOに通達したのだ。韓国では営業店舗でのみ酒類を販売できるが、「野球場の客席は営業場ではないため“ビールボーイ”は酒税法違反」との解釈による処置だった。突然の、しかもまったく融通性がないこの決定に野球ファンたちは猛反発。メディアも「現場を無視した拙速した規制」として声を荒げた。
そんな声もあって国税庁と食品医薬品安全処は4月22日に規制を撤回。今では元気に“ビールボーイ”たちが野球場で生ビールを売り捌いている。韓国でも野球観戦には生ビールは欠かせないというわけだ。
ちなみに韓国プロ野球観戦でもうひとつ欠かせないものと言えば、各球団のチアリーダーたち。アイドル並の人気を誇るチアリーダーも多く、チアリーダーたちを目当てに観戦に訪れるファンたちも多い。
(参考記事:韓国プロ野球もう一つの醍醐味、美しすぎる“チアドル”たちがスゴい!!)
そんなファンたちも当て込んで各球団も、チアドルたちを総動員させた各種イベントを用意する。昨年は5月5日のこどもの日にちなんで、映画『アナと雪の女王』の主人公エルサのコスプレ姿に変身して話題を呼んだチアドルたちや、アニメ『セーラームーン』姿に変身したチアドルたちが応援席を盛り上げた。その美貌で“韓国球界のチョン・ジヒョン”とも言われるチアドルのキム・ヨンジュンなどはそのダンスパフォーマンスをフィードル内でも披露し、相手チームの拍手喝采を浴びて話題になったほどである。
(参考記事:特撮27連発!! チアリーダーの代表格、キム・ヨンジョンの悩殺ダンスパフォーマンスがやばい!!)
客席で生ビールを飲み、チアドルたちのパフォーマンスも拝みながら、野球を楽しむ。今年のゴールデンウィークに韓国に行く機会があるならば、日本と違ったプロ野球の観戦文化を楽しむのも良いかもしれない!?