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京都らしさもたっぷり! 古き良き空間で落ち着いた時間を過ごせる「力餅食堂 北垣商店」

loose自営業(京都市)

なんだか食堂、定食系の投稿が多いな、と我ながら思うのですが、好きなんだからしょうがない。というわけで今回も正統派食堂のご紹介です。関西、というか、大阪、京都だけ? なのか、定かではありませんが、町中でちょくちょく見かける食堂の屋号に「力餅」ってのがあるんですよ。今回は宮川町すぐにある、その「力餅食堂 北垣商店」さんに行ってきました。

こちらが店構え。もうストロングスタイル食堂の匂いがプンプンと申しましょうか、正しすぎるほどまっすぐな「食堂」の姿がここにある、という感じです。ちなみに場所は京阪の清水五条駅から川端通東側を北へ徒歩3分ほど。松原通り沿いになります。

ショーケースもこのとおり。こちらもまたエエ感じのヨレ具合でして、こんなん見たらもう入らずにおれますかいな!とか思ってる間に、手が勝手に引き戸をガラガラっと店内へ突入しておりました。

と、まさかのノーゲ(スト)!  時刻は14:00すぎというランチが終わった時間帯、それはまだいいとして、当日の京都市内は38度予想のめちゃめちゃ暑い、いわゆるドッグデイでして、通りを歩く人もまばらってな感じだったので、この状況にも納得。貸切状態やないかーい!と喜び勇んで着席しました。

お品書きがまたエエ味出しとります。麺類と丼もの、定食は2種類あるようですね。京都らしいにしんそば、しっぽくなども魅力的。そして中華そばとカレーライスもやっぱりあるんですよね〜。この2品はいつも注文したい! と思いつつ、結局定食などにしてしまってるのですよ。でもやはり食べたいわ〜。

店奥には、このようにうちわも飾られています。うっかり名も知らぬ街の昭和食堂に来たかのような錯覚を覚えておりましたが、これを見て「そうそう、ここは京都、宮川町の近く」と思い返しました。

さらに壁メニューを続けます。写真もおいしそうなすきやきうどんとちゃんぽんうどんはライス付きでもあり、心を揺さぶられたのですが、そこは外気温38度の酷暑日、「ちょっと熱すぎ&暑すぎじゃございませんこと!?」というわけで、選んだメニューがですね……。

おっとその前に、もう一丁壁メニューを。こちらはどうやらアテ系という分類では、と考察。ショーケースにいろんなおかずが並んでる、あのマイフェイバリットスタイルではありませんが「アテでビール呑んでから、シメに麺or丼の使い方もできそう」などと妄想を膨らませつつ、カウンター下に目をやりますと。

懐かしのおかもちも置かれております。書いてて「なぜおかもちというのかしら?」と疑問が頭をもたげたので、ちょいと調べてみました。おかもちの「岡」には「傍ら」とか「脇」のような意味があるようで、隣近所(脇、傍ら)に運ぶために持つからというもの、岡にある家に持っていくから、桶を持っていく→桶持ち→おけもち→おかもち、バンザーイバンザーイ……などなど、諸説あるようでございます。

とかなんとか言ってる間に、本日チョイスした「焼肉定食」950円が到着しました。丸ごと出てくるマヨネーズがとても微笑ましゅうございますな。お野菜たっぷりなのと、付け合せがマカロニサラダなのもうれしいところ。お野菜にマヨネーズをニュ〜とかけまして、早速いただきますよ。

「焼肉定食」の名前通り、そのお味は焼肉のタレを彷彿とさせるもの、って当たり前っちゃー当たり前ですが、無論ご飯がわしわしとススムくんでございます。ちなみにご飯の炊き加減もとてもよろしゅうございました。

そしてお味噌汁ではなく、お吸い物がセットになってるのも印象的。前述のとおり、めちゃめちゃ暑い日だったので、味噌汁の塩気が欲しかったかも……などと思いつつ口にしますと、これがけっこうしっかり味で、すっかり満足した次第。

うだるような暑い日にお邪魔した「力餅食堂」さん。王道的スタンダード食堂のよさをしっかりと堪能させていただきました。ちなみに7枚目の写真を見てて気がついたのですが、オレンジ色の手書きメニューの上に「力餅連合会」と書かれたポスターが貼られてるんですよ。そこには「力餅は京阪神を中心に100店舗以上の営業を致しております。」と。京都市内だけでも何軒かの力餅食堂さんが思い浮かびますが、皆さんやはりなんらかの繋がりがあるんですね。きっとお店ごとに個性が違ってるでしょうから、またほかの力餅さんへもお伺いして、レポートしなくては!

力餅食堂 北垣商店

住所/京都市東山区宮川筋5-345

営業時間/11:00〜15:00

定休日/日曜

自営業(京都市)

京都在住。飲食店やイベントなどを取材して、記事を作っています。食べること、飲むこと、どこかへ行くことが好きです。

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