丸亀市総合運動公園の北側に位置するまるみらい広場。Pikaraスタジアムからもほど近く、平池沿いのお散歩コースとして利用されている方も多いのではないでしょうか。クチナシの香りに誘われて歩いていると、丸いモニュメントの姿が。このモニュメントの地下には２７年前にタイムカプセルが埋められていたことを知り、管理している丸亀市の秘書課に問い合わせてみました。

Pikaraスタジアムでは年中、サッカーや陸上競技の試合が行われていたり、冬には丸亀ハーフマラソンが開催されていることもあり、ご存知の方も多いかと思います。県内だけではなく、他県からも訪れる方が多いスタジアムの横には小さなまるみらい広場があります。

歩いていると、風に乗ってふわっと甘い香りが漂ってきました。

こちらの白いお花は、クチナシです。顔を近づけて香りを嗅ぐと、とっても甘く濃厚な香りがしました。クチナシは６月から７月にかけて咲く初夏のお花なので、もう少し楽しめそうです。

クチナシの垣根を眺めながら駐車場から徒歩で約４分。

まるみらい広場の丸いモニュメントが見えてきました。

平成9年に建設された丸亀市の平和のシンボル「まるみらい」です。このモニュメントの地下にタイムカプセルが埋められていたのですが、令和２年８月２１日に開封されています。

タイムカプセルを管理している丸亀市の秘書課に問い合わせたところ、タイムカプセルに収められていたメッセージに送付先の記載があったものは、令和３年１月にご本人宛に郵送したそうです。届いた方は、忘れたころにやってきた過去の自分からの贈り物に、驚き、喜び、懐かしい気持ちになったのではないでしょうか。

筆者もタイムカプセルを埋めた記憶はありますが、いつどこで埋めたのか覚えていないので開封できないのが現実です。埋めてから２０年、３０年と月日が流れるにつれ、タイムカプセルを埋めた記憶が薄れていくのは仕方がないのかもしれません。ですが、今回まるみらい広場に訪れてみて、どのような気持ちでタイムカプセルを埋めたのだろう、と過去の自分に想いを馳せるきっかけとなりました。それはある種、タイムカプセルを開封したような心地に似ている気がします。

まるみらい広場に咲くクチナシのお花に誘われて、思わぬ懐かしさを感じることができました。ぜひ、梅雨のお散歩コースにまるみらい広場を訪れてみてはいかがでしょうか。

関連サイト：『まるみらい広場』タイムカプセル開封（丸亀市HP）