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月9「コンフィデンスマンJP」のシナリオ、脚本家がネット公開 「面白い試み」と反響

岡田有花フリーランス記者
フジテレビ「コンフィデンスマンJP」公式サイトより

 6月11日に最終話が放送された月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ系列)のシナリオ原稿を、脚本家の古沢良太さんが15日までにネットで有料公開しました。ブログサイト「note」を通じ、全10話分を2000円で購入できます。

 人気ドラマの脚本家がシナリオをWeb公開するという斬新な試みに「脚本がWebで読めるなんてうれしい」「面白い」などと反響が広がっています。

 コンフィデンスマンJPは、ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)という3人の信用詐欺師が、さまざまな業界を舞台に、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとるエンターテインメントコメディドラマで、全10話が放送されました。

 古沢さんは15日までに、全10話の脚本をnoteで発売。1話の冒頭は無料公開しました。脚本は、電子書籍での販売も予定しているそうですが、「noteでは校閲前の、撮影現場で使った台本をそのまま掲載」しており、「誤字や表現の間違いなど、気になるところがあったらご意見ください」とのことです。

古沢さんの「note」より
古沢さんの「note」より
無料公開されている1話の冒頭部分より
無料公開されている1話の冒頭部分より

 コンフィデンスマンJPはノベライズ版も発売済みですが、古沢さんは「僕は脚本を読むのが好きでいろいろ読んで影響を受けた」ため、「書き手を読み手が直接サポートする仕組みが好循環すれば、お互いに幸せな関係が作れるのでは」と考えて脚本を公開することにしたと述べています。

 人気テレビドラマの脚本家が脚本をWeb公開するという試みは、ファンに驚きを持って迎えられており、「うれしい」「すごく面白い試み」「ほかのドラマの脚本も読みたい」などと反響が広がっています。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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