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今夜の「紅白歌合戦」、そもそも何時頃が見どころなのかをタイムテーブルを解読して考えてみた #専門家のまとめ

スージー鈴木音楽評論家、ラジオDJ、小説家
「第75回NHK紅白歌合戦 出場歌手・曲順」より

今夜の紅白、詳細なタイムテーブル(かつ一部サイトでは時間の目安まで)が発表されたので、それを解読しながら、見どころの時間帯を事前に把握して、トータル4時間25分のエネルギー配分を考えておくことが、スマートな大晦日の過ごし方につながる。というわけで以下リンク記事も参考に、見どころを導き出したので参考にされたい。ただし(個別出場者のファンではない)50代の紅白ファンかつ濃いめの音楽ファンの視点によることと、本番では時間の変動も大いにあり得ることを留意されたい。

ココがポイント

オープニングでは、出演者たちがテーマにふさわしい、名曲「切手のないおくりもの」を披露する。
出典:モデルプレス 2024/12/31(火)

悲願の初出場を飾るCreepy Nutsは、世界的なヒットを記録した「Bling-Bang-Bang-Born」を披露。
出典:リアルサウンド 2024/12/30(月)

NHKは26日、星野源の披露楽曲を「地獄でなぜ悪い」から「ばらばら」に変更すると発表。
出典:東スポWEB 2024/12/30(月)

今年の1位=「レコード大賞」は、米津玄師『さよーならまたいつか!』に決定。
出典:スージー鈴木 2024/12/30(月)

エキスパートの補足・見解

【最大注目ポイントは23時頃の米津玄師、次に21時半頃の「Vaundy→椎名林檎→星野源」】

●19時20分:オープニングは財津和夫作曲『切手のないおくりもの』という見事な選曲。

●21時:Creepy Nuts『Bling-Bang-Bang-Born』が後半1曲目というのは適切な位置。NHKホールをダンスフロアになるのが見たい。

●21時30分頃:Vaundy『踊り子』→椎名林檎ともも『ほぼ水の泡』→星野源『ばらばら』という奇跡の並び。2022年紅白のMVP=Vaundyの『踊り子』のイントロのベース、椎名林檎(2010年代紅白のMVP)とチャラン・ポ・ランタンのもも、そして選曲変更となった星野源という並びは正座して見たい。

●22時頃:現段階で2020年代紅白のMVP、藤井風『満ちてゆく』が期待を裏切ることなど考えられない。特にピアノの見事な生演奏に注目。

●23時頃:【最大注目ポイント】今年を代表する1曲、米津玄師『さよーならまたいつか!』は今回のクライマックス。『虎に翼 紅白特別編』も曲の前に置かれるだろう。2013年紅白の『あまちゃん』コーナー以上の時間の割き方で迫ってほしい。

音楽評論家、ラジオDJ、小説家

音楽評論家。ラジオDJ、小説家。1966年大阪府東大阪市生まれ。BS12『ザ・カセットテープ・ミュージック』、bayfm『9の音粋』月曜日に出演中。主な著書に『幸福な退職』『桑田佳祐論』(新潮新書)、『EPICソニーとその時代』(集英社新書)、『平成Jポップと令和歌謡』『80年代音楽解体新書』(ともに彩流社)、『恋するラジオ』(ブックマン社)、『サザンオールスターズ1978-1985』(新潮新書)、『1984年の歌謡曲』(イースト新書)など多数。東洋経済オンライン、東京スポーツなどで連載中。2023年12月12日に新刊『中森明菜の音楽1982-1991』(辰巳出版)発売。

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