ANA国内線3日間限定片道7000円セールが大ヒット中、一人で10便以上購入も。12月1日まで販売
11月29日(火)午前0時から販売開始となった、2023年1月5日~2月28日搭乗分の国内線が全路線で片道7000円(座席数限定)で販売中のANA創立70周年記念の「ANA SUPER VALUEセール」。発売開始直後の11月29日午前0時から1時間以上、アクセスの集中によりホームページからの予約が非常に不安定になり、なかなか予約できない状況となったが、午前1時過ぎから徐々にアクセス可能となり、29日の朝以降、現在も問題なくホームページにアクセスできる。
今回の「ANA SUPER VALUEセール」は、3日間限定発売で、12月1日(木)23時59分まで予約・購入可能となっている。既に週末の便利な時間帯や石垣島、宮古島路線など満席になっている便もあるが、平日を中心にまだまだ購入可能な便も多く、週末でも時間を外せば予約可能な便もある。かなり好調な販売になっている模様だが、まだまだ購入可能な便が多いことから考察すると、ANAでは座席数限定としながらも、かなりの座席数を出している可能性が高い。
旅行好きの人は4区間(2往復)以上を予約している人が目立つ
今回のセール運賃を購入した人の特徴としては、1月5日~2月28日が搭乗対象期間と2ヶ月弱の期間があることから旅行好きの人を中心に4区間(2往復)以上を予約している人が多く見受けられる。中には毎週のように予約をして既に10区間、中には20区間以上も予約している強者もいる。
マイレージの積算率は区間マイルの50%(ANAマイレージクラブへの積算の場合)となるが、翌年度の上級会員を目指す上で沖縄、宮古、石垣などの長距離区間を集中して狙うマイレージ会員の動きも見られる。
また、実家への帰省や介護、単身赴任先との移動で購入している人もいるほか、普段はLCCで頻繁に移動している人が、ANAで7000円というLCC並みの金額であることで期間限定でLCCからシフトをする人も見られる。やはり羽田空港や伊丹空港など都心に近い空港から利用できるメリットの部分も大きい。
筆者の取材、TwitterやFacebookなどの反応を観ると、まず多かったのが1月・2月のイベントに合わせて予約した人である。
2月はプロ野球キャンプ観戦、さっぽろ雪まつりなどに合わせて予約する人も
ネット上では、今回の7000円のセール運賃で沖縄、宮崎などへの航空券を予約した人も多く見受けられた。お目当てのチームのプロ野球キャンプ観戦に合わせた予約である。宮崎は巨人やソフトバンクをはじめ、日本一となったオリックス、西武、広島などがキャンプを行う。また沖縄本島は阪神、ヤクルト、DeNA、中日、日本ハム、楽天などがキャンプをするほか、巨人や広島もキャンプ後半は沖縄でのキャンプとなる予定だ。ロッテは前半は石垣島で例年キャンプをしている。
まだキャンプの正式日程は発表されていないが、例年通りであることを想定しての予約で、2月のキャンプ観戦を片道7000円で航空券が購入できるメリットは大きい。ホテルもまだ大きく値上がりしていないエリアも多く、航空券を購入して、そのままホテルを予約しているという流れになっている。ある70代男性の巨人ファンは、2月前半は宮崎便、後半は那覇便を予約したそうだ。
そして今冬、3年ぶりに「さっぽろ雪まつり」が2023年2月4日(土)~11日(土)の期間で開催される。雪まつりに合わせて札幌への航空券を予約する人も多く見受けられる。通常は雪まつりシーズンは航空券が高くなる傾向にあるが、片道7000円は破格であるほか、コロナ前の雪まつりでは外国人観光客(インバウンド)も多く訪れていたが、既に外国人観光客の入国は可能であるが、新千歳空港乗り入れ便数から考えると、来年2月でもコロナ前の半分以下の水準が想定されることで、ホテル代も通常時よりは高いが、コロナ前の雪まつり開催期間に比べるとホテルも取りやすくなっている。
またコンサートやイベントなどが対象期間に該当している場合に予約をするケースもあるほか、今回の7000円セールを見つけて、当初は予算が厳しくて遠征できないと思っていた人が行けるようになったケースもあるようだ。
スキー、スノボーでの利用、グルメや温泉を楽しむ旅も
そして1月・2月はスキーシーズンになる。今年の冬も雪不足の心配が懸念されているが、北海道へのスキー・スノーボードで今回のセールを活用する人も見られる。冬のシーズン、複数回スキー場へ足を運ぶ人にとっては、セールが取れる日でスケジュールを組む動きも見られている。
更にグルメを目的に購入した人もおり、例えば鳥取や米子、小松、富山など日本海側においては蟹のシーズンであるほか、日本海側の美味しい魚を味わうべく、航空券代は節約して料理と宿にはお金をかけるという動きもあるほか、九州や東北などの温泉でゆっくりする為に7000円セールを活用する人もいる。
また、せっかく日本全国ANAの就航地であれば片道7000円ということで、お得度が高い那覇、宮古島、石垣島などへの路線を購入する動きが見られた。特に宮古島、石垣島は争奪戦で発売開始直後に多くの便でセール運賃の枠が満席になっていた。那覇へは週末を中心にセール運賃の枠が満席になっているが、平日はまだまだこれからでも予約が可能になっている。
運賃を検索すると7000円ではない??
利用者から疑問の声が上がったのが、実際にANAホームページを見ると、7000円ではなく、7370円・7610円・7740円などと表示され、運賃が間違っているのではないかというネット上の投稿も数多く見られた。
これは間違っているのではなく、羽田空港など一部の空港を発着する便で出発・到着問わず「旅客施設使用料」が徴収されるからであり、その分の料金が上乗せされる。ANAが発着する空港では、羽田(370円)、新千歳(370円)、仙台(290円)、成田(450円)、中部(440円)、伊丹(340円)、関西(440円)、北九州(100円)、福岡(110円)、那覇(240円)が加算される。
つまり、羽田~宮崎だと7370円(羽田分が加算)、羽田~那覇だと7610円(羽田分・那覇分が加算)、羽田~新千歳だと7740円(羽田分・新千歳分が加算)となる。それでも旅客施設使用料が各区間で1000円を超えることはないので、7000円台であれば一部の短距離路線を除いてはセール運賃と考えて問題ない。
キャンセル料はどうなっている?
今回の片道7000円のセール運賃「ANA SUPER VALUEセール」は購入後の変更は一切不可となっているが、購入後、万が一、予定が合わずに行けなくなってしまった場合はキャンセルすることになるが、取消手数料(キャンセル日で異なる)・払戻手数料(一律440円)を払うことで可能となっている。ここで重要なのがキャンセルするタイミングである。
出発55日前まであれば、払戻手数料の440円のみでキャンセルが可能となり、54日前~45日前までは取消手数料30%+払戻手数料440円、44日前~28日前までは取消手数料40%+払戻手数料440円、28日前~14日前までは取消手数料50%+払戻手数料440円、13日前~出発時刻までは取消手数料60%+払戻手数料440円となる。上記の旅客施設使用料は全額払い戻しされる。
つまり、7000円「ANA SUPER VALUEセール」においては、
55日前までなら6560円+旅客施設使用料
45日前までなら4460円+旅客施設使用料
28日前までなら3760円+旅客施設使用料
14日前までなら3060円+旅客施設使用料
出発時刻までなら2360円+旅客施設使用料
が払い戻しされる。もしキャンセルする場合には早めにすることでキャンセル料を抑えることが可能だ。
予約だけした場合、当日の23時59分までに購入することを忘れずに。宿は全国旅行支援が活用できる可能性も高い
片道7000円の「ANA SUPER VALUEセール」は予約と同時に購入することも可能であるが、予約だけして当日の23時59分までに改めて購入することも可能となっている。キャンセル料は、購入後から適用されることから、購入しなければキャンセル料はかからないので、予約だけしてその後ホテルなどの料金を確認してから、その日のうちに購入するという方法もある。
ただ、予約だけして当日中の購入を忘れてしまうと、予約の記録はなくなってしまうので、予約と同時に購入しない場合は当日中に購入することを忘れないように心掛けたい。
まだ、年明け以降の開始時期は未定であるが、早ければ1月10日から全国旅行支援が新ルール(20%割引+地域クーポン平日2000円・休日1000円※割引上限は宿泊のみは3000円)で再開する可能性があり、お得に手配できる可能性が高い。今回の7000円セールは、12月1日(木)23時59分までになることから、これからでも空いている便を狙ってみるのはいかがだろうか。