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WBCウエルター級12位に用意されたラストマッチ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Andrew Dobin

 WBCウエルター級12位のジャマル・"シャンゴ"・ジェームズが、今月25日にリングに上がる。対戦相手は、2016年リオ五輪、アルゼンチン代表のアルベルト・パルメッタ。

 SHOWTIMEがこのファイトをメインイベント10回戦とした。ミネソタ州ミネアポリス出身のジェームズは、この試合で引退を公言。最終戦に向かうなかで先日、練習を公開した。

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 ジェームズは目下27勝(12KO)2敗。2016年8月12日に、ヨルデニス・ウガス(元WBA王者)に判定で敗れたのがプロ初黒星。その後7連勝したが、2021年10月30日に、WBAレギュラー王者だったラジャブ・ブタエフに挑戦し、9回KO負け。

 今回は、それ以来の再起戦となる。会場は故郷のアリーナだ。

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 身長188cmと、147パウンドではかなりの長身であるジェームズは言った。

 「ずっとこの時が待ち遠しかったし、ホームで戦えることがすごく嬉しい。僕にとって最も重要なことは、ブランクを終わらせ、リングに上がることだ。多くの人が自分に注目している。このプレッシャーが大好きで、うまく対処出来るよ。あまり多くを語らず、2月25日にお見せする。これがラストファイトになるからね」

 34歳となったジェームズは、この一戦で引退することを決めた。

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 「ジムは私の家だ。朝も夜もトレーニングしている。ボクシングキャリアのためだけでなく、心身を健康に保ち、精神を高揚させることが出来る。この素晴らしい場所で汗を流し、最高の状態でリングに上がるよ。

 挫折を味わっても、チームのおかげで集中力を保てた。準備を怠らずに集中して戦い続ければ、チャンスがやってくる」

 ジェームズは、どんな形でリングに別れを告げるのか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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