グルメライターという仕事をしていると、プライベートで訪れたお店であっても、そのお店や店主の人となりについて、思わず興味津々に深堀したくなってしまいます。この日も、そんないつもの悪いクセが発動。週末の忙しい営業中にも関わらず終始笑顔で対応してくれたのは、「私立珈琲小学校 Coffee Elementary School（以下、Coffee Elementary School）」の男性オーナーでした。“元教員”という意外な経歴を持っている店主が切り盛りする気になるカフェを、この日ちょっとだけ深堀してきました。

「Coffee Elementary School」ってどんなお店？

「Coffee Elementary School」さんがお店を構えているのは、JR総武線錦糸町駅北口から徒歩６分のところ。お店の脇の道を北へ向かって歩くと、錦糸公園野球場にぶつかります。マンションの1階部分にお店があるため、気を付けていないとうっかり見落としてしまうかも！？営業中はお店の横に看板が出ているので、そちらを目印にお店を探してください。

店内には2名掛けのテーブル席が3か所と、ウィンドウに沿って配置されたベンチがあります。石を使ったユニークなテーブルのデザインは、ちょっと珍しいですよね！

ベンチは窓越しの屋外にもあり、ペット同伴の場合はこちらを利用して飲食することができます。ベンチの間を透明なガラス窓で仕切ることによって開放感が生まれるため、さほど広くはないはずの店内にいてもまったく圧迫感はありません。

豊富な種類の軽食とスイーツが並ぶショーケース

前オーダー制なので、まずはレジカウンターでドリンクをオーダーします。レジ下のショーケースにはこの日販売されているスイーツや軽食がずらりと並んでいました。ここにある商品はすべて、店舗内にあるパン工房で作っているもの。店名に“小学校”という単語が入っていることに関連して、販売中の商品には「出席してます」、売り切れてしまった商品には「早退しました」とポップがついているところが実に面白い！また、時期によっては季節の食材を使ったケーキや焼き菓子が登場するので、こちらも要チェックです。

スイーツのほかに、サンドイッチやキッシュなどの軽食も販売している同店。サンドイッチのハムは自家製なので、ほかのお店では味わうことのできない唯一無二の美味しさを楽しむことができます。キッシュは具材が週替わりとなるため、当日販売しているものの詳細はお店で直接確認してください。

店主のおすすめは週末限定販売の抹茶ムース

同伴していた友人は即決で「今週のキッシュ」をチョイス。ショーケースを見つめてしばらく悩んでいた筆者へ店主がおすすめしてくれたのは、週末のみ提供されている曜日限定品の「抹茶ババロア」でした。

濃厚でほろ苦い抹茶味のババロアに添えられているのは、程よい甘さのあんことクリームチーズ。ドリンクは、和風味のババロアに合わせて「紅ほうじ茶」を合わせてみました。

ふわっふわのババロアはとても軽い食感。口に入れると、舌の上でふわりと溶けていきます。

「今週のキッシュ」を選んだ友人も、たっぷりと入った具材の食べ応えに満足した様子。

同店で提供されているコーヒーは、すべてスペシャリティコーヒー豆を使用。1杯ずつハンドドリップで淹れているため、混み合っているときは提供までに少し時間が掛かってしまうことも。コーヒー豆は店舗で購入することができるので、おうちコーヒー派の方もぜひ注目してください。

「Coffee Elementary School」の詳細情報

今では“校長”に！？元教員の店主がお店を切り盛り

店舗のことを「校舎」と呼び、来店のことを「登校」と呼ぶユニークな同店。なぜ店名が「私立珈琲小学校」になったのでしょう？それは、店主が以前、中学校と高校の教員として勤務していた経歴に由来しています。「これまで、中学校、高等学校の教員として精一杯やりきった。だから次は、これまでに勤務経験のない”小学校“を新天地として頑張ろう」というのが、店名に「小学校」と入っている理由なのです。店主の人柄はとても朗らかで優しく、思わず「先生！」と呼びたくなってしまいそう♪みなさんも、美味しいコーヒーと手作りスイーツ、そして、小学校へ楽しそうに出勤してくる「校長先生（店主）」に会いに行ってみませんか？