Yahoo!ニュース

台風25号『ウサギ』名前リスト33番目!台風には140の名前が順番に付けられる

栗栖成之防災士ライター
出典:イラストAC

11月14日現在で、沖縄に被害をもたらすと予想されている、台風25号の名前は『ウサギ』です。昨日友人と話しをしていて、ちょっと面白い会話になりました。

友人は台風の名前が、既に決まっていることを知らなかったようで、とても驚きの顔に!

そこで、既にご存じの方も多いと思いますが、今回は台風に付いている名前についてお伝えしましょう。

昨日の友人との会話

出典:イラストAC
出典:イラストAC

友人:トリプル台風の真ん中の台風ってなんやった?

筆者:えっ、台風25号のことかいな?

友人:いや、じゃなくて、なんやったけ・・「ウサギ」や!

筆者:せやな

友人:なんか日本的な名前やなぁ・・外国ならラビットじゃないん?

筆者:だって「ウサギ」は、日本が付けた名前やからな!

友人:なにそれっ!台風の名前って決まっとるん?知らんがな・・

筆者:決まっとるで!また何年かしたら「ウサギ」って台風発生するからな

友人:マジか!!ちょっとそれ、教えてぇな!

と、このような会話がありまして・・「漫才か!」と、突っ込まれるかもしれませんが、マジな会話でした。

2000年(平成12年)から固有の名前が付けられている

従来では台風にはアメリカが英語名(人名)を付けていたのですが、変更されました。

日本を含む14カ国等が加盟する台風委員会によって、北西太平洋または南シナ海で発生する台風には、加盟国などが提案した固有の名前が付けられています。

2000年(平成12年)に発生した台風1号には、カンボジアが提案した「ダムレイ」のアジア名が付けられました。この名前の由来は「像」を意味しています。

この「ダムレイ」から現在の「ウサギ」まで、ずっと順繰りに発生した台風に名前が付けられているのです。

以来、140個の名前が順番に付けられている

各国が提案した台風の名前は全部で140個。最初の10個を紹介すると、5番目に「こいぬ座、小犬」を意味する日本の「コイヌ」が登場します。

出典:気象庁 台風の番号とアジア名の付け方 台風のアジア名と意味を加工
出典:気象庁 台風の番号とアジア名の付け方 台風のアジア名と意味を加工

日本が提案した名前は全部で10個

出典:気象庁 台風の番号とアジア名の付け方 台風のアジア名と意味を加工
出典:気象庁 台風の番号とアジア名の付け方 台風のアジア名と意味を加工

140個のなかで日本が提案した台風の名前は、表のとおり10個です。5番目の「コイヌ」から14個ごとに現れてきます。

現在発生中の台風25号「ウサギ」は、リスト順で33番目の名前です。次の「カジキ」までは14個あるため、来年の台風シーズンに発生する台風に「カジキ」が付けられるでしょう。

11月に発生する台風では史上初「クアドラプル台風」の名前は?

今月一時的にですが、4つの台風が同時に発生した「クアドラプル台風」では、以下の名前が付いていました

出典:気象庁 台風の番号とアジア名の付け方 台風のアジア名と意味を加工
出典:気象庁 台風の番号とアジア名の付け方 台風のアジア名と意味を加工

台風の号数と名前とは関連はない

台風が発生すると毎年1号から順に台風2号・3号・4号と、番号が付いていき、年が変わるとリセットされ、新たに1号からカウントされます。

しかし、台風の名前はリセットされず140のリストから順に付けられていくため、号数と名前とに関連性はありません。

台風の発生する平均値は25.1個なので、約5~6年後に「ウサギ」の名前が付く台風が発生するでしょう。

すべての台風の名前を知りたい方は「気象庁 台風の番号とアジア名の付け方サイト、台風のアジア名と意味」から確認できます。

防災士ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!

栗栖成之の最近の記事