【ファミマ】台湾ラーメンの「エイリアン」とは??発祥店「味仙」の激辛カップ麺
台湾ラーメン発祥の店「味仙」の「エイリアン」とは?
今回は、ファミリーマートのプライベートブランド「ファミマル」のカップ麺、「味仙本店監修 激辛台湾ラーメン エイリアン」をレビューします。
「味仙 今池本店」は、全国的な知名度を誇る名古屋めしのひとつ「台湾ラーメン」発祥のお店として知られています。「台湾ラーメン」から派生した「台湾まぜそば」までもが全国区の人気になっており、台湾ラーメンの偉大さがよくわかります。
「味仙」はファミマで売られている限定カップ麺でもおなじみで、定期的にタテ型カップの商品が登場しています。
今回再現されているのはいつもの「台湾ラーメン」ではなく、「台湾ラーメン エイリアン」。なぜエイリアンなのかよくわかりませんが、お店の0~4辛まである辛さのうち、最も辛い4辛の別名が「エイリアン」とのこと。
辛いものから順に「エイリアン」「アフリカン」「イタリアン」「ノーマル」「アメリカン」となっており、辛味のおとなしい「アメリカン」やちょっと強い「イタリアン」はコーヒーが由来っぽのは想像できるのですが、「アフリカン」や「エイリアン」は意味不明ですよね。「ゾンビ」とか「アンデッド」は今のところ存在しないようです。
通常の「味仙」カップ麺はパッケージに「大辛」&辛さレベル「4/5」と書かれているのですが、今回はワンランク上の「激辛」&辛さレベル「5/5」となっています。もともと「大辛」と言いながら激辛レベルに辛いのですが、それがさらに辛いとなると、相当な覚悟で食べる必要がありそうです。
「味仙本店監修 激辛台湾ラーメン エイリアン」の内容物
内容物は、別添の袋は「味仙特製辛味油」ひとつ。カップには麺やかやく類の他に大量の粉末が入っていました。かなり味が濃そうです。
内容物の構成やカップサイズ、麺量など、通常の「味仙」カップ麺と大きな違いはなく、激辛を謳いながらも、スープ粉末の色味や香りなどそれほど激辛らしさを醸し出しているようには見えませんでした。
唐辛子が強力な激辛スープ
スープは、ポークベースの醤油味に、ニンニクや唐辛子の辛味を加え、台湾ラーメンの味を再現しています。少し甘辛な醤油味が幅を利かせつつも、辛味とニンニク、今回は時に辛味が強力で、パワフルなスープに仕上がっていました。花椒のシビレはなく、純粋に唐辛子で真っ直ぐに激辛。
いつもの「味仙」カップ麺も辛いですが、今回はいつも以上に辛味が主役を張っているのに対し、そんな中でも甘辛な醤油味やニンニクがきちんと存在感があって台湾ラーメンの味を成立させているところに大きな価値を見出だせます。
別添の「味仙特製辛味油」によってスープは赤味を帯びますが、極端に赤くなるわけでもありません。ただそれでも、カップ麺では上位の辛さに変貌し、確かに「エイリアン」であることが頷けます。激辛カップ麺の代名詞のひとつとしておなじみの「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」よりちょっと劣る程度でしょうか。
もちろん、あの「カップ麺の悪夢」と評される「ペヤング 獄激辛やきそば」などとは比べるべくもありません。エイリアンより地獄の閻魔大王の方が強いということでしょうか。お店の「エイリアン」もそれほど極端には激辛ではないとのことなので、今後「エイリアン」に留まらずにトップクラスの辛さで「ネクロマンサー」とか「リッチー」なんかが登場するかもしれませんね。「エイリアン」と並べて語って良い存在なのかよくわかっていないのですが。
挽肉やニラがたくさん
麺は、中太でストレート形状の油揚げ麺。日清食品のタテ型カップの商品でよく見かける麺の形状なので、お店の麺を再現したというよりは、既存のものからお店に近い麺を選んだ感じがします。
ただそれでも、お店の麺の雰囲気はきちんと感じられ、力強い辛さのスープに対し麺も適度に主張ができていてバランスが良かったです。麺量も80グラムでしっかり大盛で、食べ応えも十分でした。
具は2種類の挽肉とニラ、そして唐辛子の組み合わせ。挽肉は粒が大きくてあまり台湾ラーメンの肉味噌らしさはないものの、量はたっぷり入っていて麺同様食べ応えがあります。また、ニラは量多めで色味も鮮やかで、台湾ラーメンらしさを深める存在でした。
激辛でもしっかり台湾ラーメンらしさ
激辛カップ麺の場合、どうしても味自体よりも激辛の度合いに注目が行きがちですが、今回の「エイリアン」は名称のインパクトは抜きにしても、ある程度の激辛でありながら、甘辛の醤油味やニンニクの強さがしっかりしており、台湾ラーメンらしさが担保されているのが大きな魅力の実力派な一杯でした。