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谷あさこ 爆食美女アナは美ボディの持ち主 好きなことを極め、楽しみ「自分の言葉できちんと発信したい」

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
写真提供/BSフジ(写真集「Cherie」より)

大食いアナとして、注目を集める

大食いなのに「ベストボディ・ジャパン」(モデルジャパン部門ガールズクラス)3位という美ボディの持ち主として注目を集めている、フリーアナウンサー谷あさこ。“伝える“ことを仕事にしたいと、大学時代からアナウンサーを目指したという彼女。美しいボディと大食いという、相反するものを両立させている。ひとつのものを徹底的に追求するという彼女の性格が成せるワザだ。そんな谷にインタビューした。

「元々、ノウハウや勉強して得たことを、人に伝えたい、発信したいという気持ちが強い」

「ハマるとそれを追求していくタイプで、ひとつのことを完璧にしたいんです。例えば料理も、そのメニューにハマると、自分の中での完成品ができるまでずっと作り続けます。それは自分が培ったノウハウや勉強して得たことを、人に伝えたい、発信したいという気持ちが元々強いところから始まっていて。自分が実際にやったことはちゃんと自分の言葉で伝えられると思います」

そんな思いから、大学時代からフリーアナウンサー事務所の大手・セントフォースの学生部門に所属し、学生キャスターをやりながら局アナを目指したが実らず、フリーアナウンサーとなり現在に至る。自分が“大食い”ということに気づいたのは大学時代だったという。

「大学時代から食べるようになりました。高校生の時は過敏にダイエットをしていました。大学に入ってみんなでご飯を食べる時に、自分だけ何も食べないわけにもいかないし、カロリーを気にしすぎるのも変だし、普通に食べるようになったら、意外と太らないことに気づきました。同時にカロリーが高いものの美味しさにも気づいて、ハンバーガーや唐揚げを我慢しないで食べられるのって、なんて幸せなんだろうって思ってしまいました。そこから好きなものを我慢しないで、なんでも食べるようになりました。当然今より全然太っていたし、引き締めるためには運動も必要ですし、調整はもちろんしています」。

グルメロケ、大食い、コストコ爆買い&アレンジ術等、好きなことを楽しみながら、役立つ情報を発信

グルメロケはもちろん『有吉ゼミ』(日本テレビ系)ではギャル曽根と大食い対決をしたり、昨年1月に放送された『ウワサのお客さま』(フジテレビ系)には“コストコで爆買いする川口春奈似の爆食美女”として出演した。3月に放送された同番組のスペシャルでは、コストコで購入した食材で料理を作り、レシピを披露。5月、8月、12月にも出演し、彼女は“好きなこと”を極め、楽しみながら役立つ方法を発信している。

「大食いの番組も特に出たいと思ったことはなくて、逆に人に見せようとは全く思っていませんでした。ただ本当に食べることが好きで、今の事務所に移籍した時にその話をしたところ、『そんなに食べるのが好きだったら、そういうお仕事をやってみたら?』って言われて。そこから大食いアナはスタートしました(笑)。自分の好きなことが仕事になるのは幸せなことですが、最初の頃は食べ方が汚いとか色々な批判もありましたし、やっぱりプライベートで、普通に好きなものを好きなだけ食べているだけが幸せなのかなって思った時もありました」。

食べても太りにくい体質とはいえ、当然気をつけている。

「大食いを毎日続けていたらもちろん太るし、食べ過ぎた翌日は体がもう今日はいらないよ信号を出すので、しばらくはスムージーだけで過ごしたり、普段は1日1食です」。

大食いとストイックなダイエット。「ベストボディ・ジャパン」で3位に輝く

人並外れた胃袋の持ち主ではあるが、メリハリがある食生活を送れるからこそ、人並外れた美しいボディの持ち主にもなれる。過去に寿司98皿、うどん16玉、肉は3.8キロ、ハンバーグ3.5kgを食べたことがあるという彼女だが、対照的にストイックなダイエットが必要になるコンテスト「ベストボディ・ジャパン」に昨年出場。モデルジャパン部門ガールズクラス3位に輝いた。

「ベストボディ・ジャパン」に向け、どのようにボディメイクしていったのか

写真集「Cherie」より
写真集「Cherie」より

「『ベストボデイ・ジャパン』への出場は、私が出演させていただいています『美BODYサロン』(BSフジ)がきっかけでした。MCという立場だったので、まさか私が出場するなんて全く思っていませんでした。お話を頂いて悩みました。たくさん食べるお仕事が多いので、調整ができるのか不安で、出場経験のある方のお話を聞いたり、トレーナーさんに相談しました。それで挑戦してみようと思って、4か月前からトレーニングをハードにしていきました。お腹が空いた時はスムージーにして、朝はアーモンドミルクを摂っていました。寒い時は、リンゴやバナナとホットのアーモンドミルクでスムージーを作って、少しシナモンパウンダーをかけると、アップルパイのような味になるのですごく美味しいんです。それを朝飲んで、夕方帰ってきてまたスムージーを飲んで、夜おなかが空いたらまたスムージーと、毎日スムージーしか飲みませんでした。おなかが空いて死にそうになった時は、オクラを茹でて食べたり、トマトや酵素が含まれているものを食べていました。それを続けていると本当に体つきが変わってきて、言われたことを忠実にやっていくと、体ってこんなに変わってくるということを実感しました。食事を変えたりお仕事もセーブしたり、大変な部分はありましたが、体が劇的に変わっていくのが楽しくなってきて。それで地方大会に出場して、全国大会にも進むことができました」。

結果は3位。名前を呼ばれた瞬間涙が溢れてきたという。

「12月の全国大会までにかなりタイトに絞る必要があって、ストレスもあって肌も荒れました。色々な取材で1位獲りますとか言っていたし、番組もバックアップしてくれていたので、もしこれで1位を獲れなかったら……というプレッシャーがすごくて、眠れない夜もありました。親にもあたっていたみたいで、母親から『あの時仕事辞めて逃げたいって言ってたよ』って後から言われて、自分では全然覚えていませんでした。結果的に3位で、ホッとしたの同時にすごく悔しくて涙がでてきました。また出たいですか?ってよく聞かれますが、生半可な気持ちでできるものではないですし、今は考えられません」。

「田中みな実さんの写真集のような、同性から支持されるものを作りたかった」

実は地方大会が終わって、全国大会までのわずかな時間の中で、1月23日に発売された初の写真集『Cherie』(ビーエスフジ)の撮影があった。「みなさんから愛されるボディを目指し、ボディメイクしました」と、減量モードの食事も一度解除して写真集用の体を作っていった。

谷あさみ1st写真集『Cherie』(撮影/松田忠雄/1月23日発売/ビーエスフジ)
谷あさみ1st写真集『Cherie』(撮影/松田忠雄/1月23日発売/ビーエスフジ)

「先に写真集のお話があって、その後にコンテストのお話をいただいて、バキバキの体が求められる部門ではなかったので、だったら撮影の期間も綺麗な体でいられると思いました。色々な方の写真集を見させていただいて、女性目線でこういうのかわいいな、女性が見てこれいいなって思ってもらえるようなものを作りたかったです。もちろん男性ファンにもいいと思って欲しかったのですが、田中みな実さんの写真集のように、同性から支持されるものを目指したいと思いました。女性もセクシーなものが好きだったりするので、こういう体いいなって思ってもらえるものを作りたいと思ったので、自分で衣装もシチュエーションも提案させていただきました」。

写真集「Cherie」より
写真集「Cherie」より

人懐っこい笑顔と大人のクールさが詰まった写真集。「新しい自分を発見できた」

タイトルの『Cherie』はフランス語で「愛する人、いとしい人」という意味で、清楚なビキニ姿や黒レースのワンピースやランジェリー、ハイレグ等、こだわりにこだわった衣装とシチュエーションで、美しいセクシーさを演出し見る人を魅了する。

写真集「Cherie」より
写真集「Cherie」より

「こんな顔するんだと、自分じゃないみたいな写真もあって、自分で感動したし、新しい自分を発見できました。本当に幸せです。コロナ禍で家にいる時間が長くなると、考えすぎて負のスパイラルに入るタイプでした。でも去年から番組が始まったり、事務所が変わったり、環境が変わってからはもっとポジティブになろうって思えるようになりました。ネガティブでいても、結局何も解決はしません。悩んでる暇があったら、何かひとつでも覚えた方がいいと思うし、“陰”だった性格を“陽”にしようと心がけました」。

そう語る谷の人懐っこい笑顔と大人のクールな魅力が『Cherie』にはつまっている。3月13日には同写真集のオンラインサイン会を行なう。YouTubeやニコニコ動画でも心から楽しんでいる谷を見ることができる。

「大好きな食べることを活かした仕事を、積極的にやっていきたい」

「食べることが好きなので、お昼の情報番組や料理番組、食に携わる番組をやってみたいです。それから経験を活かして、美味しい減量メニューやダイエット食のレシピ本を出したり、もっともっと発信していきたいです」。

BSフジ『美ボディサロン』オフィシャルサイト

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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