寿命は3年!ヒートテック・エアリズムの「劣化のサイン」と機能が長続きするお手入れ術を洗濯研究家が解説
洗濯研究家の平島利恵です。そろそろ本格的な衣替えですね。肌寒くなりヒートテックを出したり、夏に活躍したエアリズムをしまう方も多いと思います。このタイミングで、これらのアイテムの寿命や正しいお手入れ方法を確認してみませんか?長く快適に使い続けるためのポイントをご紹介します。
ヒートテックもエアリズムも寿命は3年
ユニクロのヒートテックとエアリズムには、どちらもポリウレタンが含まれており、この素材は約3年程度で劣化するとされています。この劣化が進むと、生地が伸び、本来の機能を感じにくくなってしまいます。
【寿命の見分け方】劣化の3つのサイン
寿命は使用頻度や保管環境によっても状態が変わります。エアリズムやヒートテックの劣化のサインは次の3点。着用が頻繁な方も少ない方も、これらのサインが出てきた場合は、買い替えを検討しましょう!
1.生地の伸び
ポリウレタンの劣化により、フィット感がなくなり、生地がだらんと伸びてしまうことがあります。
2.保温・吸湿効果の低下
ヒートテックの場合、寒さを感じやすくなったり、エアリズムでは吸湿性や通気性が悪くなる場合があります。
3.表面の変色や毛羽立ち
素材が劣化すると、表面に変色や白い糸のような毛羽立ちが現れることがあります。
製造年の見分け方
お持ちのヒートテックが寿命かな?と思ったら、洗濯表示で確認しましょう。
機能が長続きする!正しいお洗濯方法
エアリズムやヒートテックの機能を長く保つため、正しい洗濯を心がけましょう。
1.裏返してから洗濯ネットを使用する
洗濯機洗いの際、洗濯ネットに入れて洗うことで、摩擦によるダメージを防げます。肌に触れる内側に汗や皮脂が蓄積するため、ネットに入れる際は内側が表面になるよう裏返しましょう。
2.乾燥機は使用不可
高温の乾燥機はポリウレタンを傷める原因となるため、使用は控えます。自然乾燥で良く乾かしましょう。
3.エアリズムには柔軟剤の使用を控える
エアリズムには、ドライ・消臭・接触冷感など様々な加工がされていますが、柔軟剤を使用すると、繊維の上からコーティングしてしまうため、機能を感じにくくなる場合があります。
数枚を着回し洗濯頻度が高いと劣化が進むため、1シーズンごとに複数枚を使い回すと、寿命を延ばすことができます。
衣替えの際は、エアリズムやヒートテックの状態をしっかり確認し、寿命を見極めましょう!迷った時は、劣化のサインを確認してみてください。正しい洗濯方法で、この秋冬シーズンも、ぜひ賢くお手入れをしながら快適に過ごしましょう!