靴下に漂白剤は要注意!?臭い・毛玉・干し方…意外と知らない4つのギモンを洗濯のプロが解説
洗濯研究家の平島利恵です。冬になると靴下の臭いが気になる方も多いのではないでしょうか?今回は意外と知らない4つのギモンにお答えします。
【ギモン1】靴下は裏返す?そのまま洗う?
実は、靴下の汚れの種類によって「裏返す」か「そのまま洗う」かが決まります。
落としたい汚れの種類に合わせて選びましょう。
ニオイが気になる場合(内側の汚れ)
足の汗や皮脂が靴下の内側に蓄積し、雑菌が繁殖してニオイの原因になります。この場合、靴下を裏返して内側を洗うのが効果的です。
泥汚れや黒ずみが気になる場合(外側の汚れ)
泥や砂などの外側の汚れは、靴下をそのまま表の状態で、もみ洗いをしてから洗濯機にかけます。この時、いきなり水洗いするのはNG!次の手順で洗うと汚れが落ちやすくなります。
- 泥を乾かした後、軽くはたいて落とす。
- 汚れ部分に液体洗剤を塗布する。
- 優しく揉み洗いをしてから洗濯機にかける。
注意: ゴシゴシ擦ると繊維にの奥に汚れが入り込み、茶色いシミになる可能性があるのでやめましょう。
■ 靴下は広げて洗おう
丸まったまま洗濯すると、汚れやニオイが落ちにくく、乾きにくくなります。靴下は洗う前にしっかり広げる習慣をつけましょう。
【ギモン2】靴下の汚れに漂白剤を使うのは正解?
白い靴下でも、安易に塩素系漂白剤を使うのは控えましょう。繊維やゴム部分を傷めるリスクがあるため、しつこい汚れにはアルカリ性粉末洗剤や酸素系漂白剤を使用するのがおすすめです。
アルカリ性粉末洗剤でのつけ置き洗いが正解
- 40度程度のお湯にアルカリ性粉末洗剤を溶かす。
- 靴下を30分~1時間つけ置きする。
- 軽く揉み洗いしてから洗濯機で通常通り洗う。
これでも落ちないしつこい汚れには、酸素系漂白剤を活用しましょう。
酸素系漂白剤の使用ポイント
酸素系漂白剤を使用する際は、つけ置き時間を30分以内にとどめるのがポイントです。長時間のつけ置きは繊維に負担をかけるため控えましょう。
古い汚れは落としにくい!早めのケアがカギ
靴下の汚れは時間が経つほど繊維に染み込み落ちにくい汚れとなります。着用後はすぐに洗い、汚れが気になる前にリセットする習慣をつけましょう。
【ギモン3】靴下の毛玉を予防するには?
裏返して洗濯ネットを使用する
毛玉の原因の多くは、洗濯中に衣類同士が擦れ合うことです。靴下はデリケートな繊維でできていることが多いため、洗濯ネットに入れて洗うことで摩擦を軽減し、毛玉の発生を防ぐことができます。ネットのサイズは靴下に合った小さめのものを選びましょう。
レースなどデリケートなものは、裏返してネットに入れた上で、おしゃれ着コースで洗いましょう。
毛玉はこまめにケアを
もし毛玉ができてしまった場合は、放置せずに毛玉取り器やハサミでこまめに除去しましょう。大きな毛玉をそのままにしておくと、周囲の繊維が引っ張られて生地が傷む原因になります。
【ギモン4】靴下の正しい干し方は?
「履き口を挟む」が正解
靴下を干すときは、履き口をピンチハンガーに挟みましょう。つま先部分が下に向き、水分が効率的に抜けます。逆に、つま先を挟むと水分が履き口に溜まりやすく、ゴムが劣化する原因になります。
洗濯ネットの活用
レースや装飾がついた靴下、または毛羽立ちが気になる素材の場合は、洗濯ネットを使用しましょう。ネットに入れる前に靴下を裏返すことでさらにダメージを軽減できます。
靴下は日常的に使うアイテムだからこそ、正しい洗い方や干し方を取り入れるだけで清潔さが保たれ、長持ちします。汚れや素材に合った洗濯で、靴下をもっと清潔長く履きましょう!