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全国旅行支援が延長!今こそ「ソロ温泉」の一人旅が魅力的な5つの理由

高橋一喜温泉ライター/編集者

現在、実施されている全国旅行支援(12月27日宿泊分まで)が、2023年1月10日以降も継続されることが決定した。

現在の制度で40%となっている割引率は年明け以降20%に、土産物屋や飲食店で使えるクーポン券は1人あたり平日3000円分から2000円分(休日は1000円分)に引き下げられるが、旅行者にとって大きなメリットであることに変わりはない。ひとりでの温泉旅(=ソロ温泉)を計画している人にとっても朗報だ。

そこで、今回はソロ温泉の魅力について5つに絞って紹介したい。

①感染リスクを減らせる

新型コロナとの共存が模索される一方で、やはり感染リスクはできるだけ避けたいというのが本音。グループの旅行ではコミュニケーション量も増えて、どうしても感染リスクは高まる。

ソロ温泉での単独行動であれば、人との接触を減らせるし、「ちょっとリスクがありそうだな」と不安になる場所や人混みは自分の意思で回避できる。安心して旅を愉しむなら、ソロ温泉がおすすめだ。

②行き先を自分で決められる

誰かといっしょだと、行き先は相手の意見に左右される。どうしても声が大きい人の意見が通りがちだ。温泉を堪能したいのに、温泉のない観光地に出かけることになったら、それこそみじめな思いをする。

みんなが相手に気を遣った結果、誰も興味のない最大公約数的な観光地に落ち着くこともよくある。ソロ温泉は人生の主導権を自分の手でがっちりと握ることができる。

③自分のタイミングで出かけられる

複数人での旅は、スケジュール調整に苦労する。たいていは連休や週末に予定を合わせることになるが、かなり先の日程に落ち着くことも少なくない。「仕事が落ち着いたから明日、温泉に出かけよう」という気分のとき、フットワーク軽く動けるのはソロの強みである。

全国旅行支援は、ある意味早い者勝ちの制度でもある。自分のタイミングで自由に動けないと、旅行自体が成り立たないケースもある。

④相手に合わせる必要がない

ソロ温泉なら、旅先でどう動くかは自由だ。自分の責任で決められる。だが、いっしょに行く人がいれば、相手の希望や都合を聞かないわけにはいかない。自分は温泉に入りたいのに、相手の希望で興味のない観光スポットに付き合わされたら、どっと疲れてしまう。

旅の間くらい、ふだんの人間関係から自由になって、好き放題に振る舞いたいものである。

また、相手の価値観に合わせる必要もない。本心では「温泉さえよければ、どんな簡素な宿でもいい」と思っているのに、誰かといっしょだと、それなりに気の利いた宿を選んでしまうことも。見栄を張らずに過ごせるのも、ソロ温泉の魅力である。

⑤自分の時間をもてる

ソロ温泉の最大の醍醐味は、ひとりの時間をもてることだ。現代人は会社や家、SNS上で人間関係に縛られがちである。もちろん、自分ひとりだけで生きていくことはできないが、たまには人間関係のしがらみから自由になって、自分を見つめ直す時間をもつことも大切である。

温泉宿にこもって、ひとりの時間を愉しむ悦びを感じられるようになったら、あなたはきっとソロ温泉の沼にハマることだろう。

高橋一喜|温泉ライター
386日かけて日本一周3016湯を踏破/これまでの温泉入湯数3700超/著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)/温泉ワーケーションを実行中/2021年1月東京から札幌へ移住/InstagramnoteTwitterなどで温泉情報を発信中

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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