ダブル台風の進路予想、25号は迷走気味?
今週は北日本に冬将軍が到来し、北海道では大雪や猛吹雪に見舞われた所がある一方で、南の海上に注目すると、二つの台風(25号、26号)が発生しています。
このうち台風25号は非常に強い勢力で小笠原近海に到達しており、今後、週明けにかけて、やや複雑な進路をとる予想となっています。
台風25号は小笠原近海でループ?
台風25号は、きょう午前9時現在、小笠原の南の海上にあって、中心気圧965hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートルの非常に強い勢力に発達し、北北東に進んでいます。
そして最新の進路予想をみると、予報円が重なり合って少々分かりづらいので、拡大したものが下の予報円となります。
これから日中にかけて小笠原に近づくように北東へ進んだあと、今夜からあす日曜日にかけて、小笠原の東へ遠ざかる予想です。
ところがその後、月曜日にかけて南寄りに進んだあと、予報円の中心を通ると、ループを描くように西進し、火曜日にかけて、再び小笠原近海へ戻ってくる予想です。
小笠原に再接近する頃にはすでに衰弱し、熱帯低気圧に変わっている予想ですが、11月中旬にもなって、このような少々迷走気味の進路をとるのは比較的珍しいと思います。
なお、台風25号は勢力が強いものの、形が小さいため、小笠原諸島に直接の大きな影響はなさそうですが、きょうは北風が強まり、週明けにかけて、長い時間、波の高い状態が続くかもしれません。
なお本州付近への影響はないでしょう。
台風26号は順調に西進?
一方、台風26号はフィリピンの東海上にあってほとんど停滞しながらも、徐々に発達している状況です。
今後は西向きに動き出し、月曜日から火曜日にかけて、フィリピン北部のルソン島付近を横切ったあと、南シナ海へ進み、木曜日ころまでには熱帯低気圧に変わる見込みです。
沖縄方面には近づかない予想となっていますが、先島諸島は週明けにかけて波の高い状態が続きそうですから、注意が必要です。
なおこの台風も本州付近への影響はないでしょう。