リーチ マイケル、サンウルブズ初陣へ間近? 初勝利への鍵語る。【ラグビー旬な一問一答】
国際リーグのスーパーラグビーに日本から参戦するサンウルブズは、3月3日、東京・秩父宮ラグビー場でレベルズとの第3節をおこなう。新加入のリーチ マイケルは初出場を目指す。
日本代表強化とスーパーラグビー15チーム中5位以上という目標を持つサンウルブズは、2月24日の第2節で今季のスタートを切る。その日は秩父宮で前年度プレーオフ進出のブランビーズに25―32と応戦も、惜しい星を落としていた。次戦でぶつかるレベルズは、ブランビーズ、サンウルブズと同じオーストラリアカンファレンスのチーム。サンウルブズとしては、ホームゲームで優位性を示したいところだ。
日本代表でキャプテンを張るリーチは初戦を欠場も、レベルズ戦に向けて状態は上向きだと強調。27日は都内で練習後、共同取材に対応。普段と変わらぬ整理された言葉で展望を語った。
以下、共同取材時の一問一答(編集箇所あり)。
――ブランビーズ戦を振り返って。
「(シーズン前の)練習試合をしないで約3週間の合宿をやってきて、本当に強いチームと戦って、チャンスをいっぱい作った。観ていて面白い試合だった」
――反省は。
「細かいところが、まだ、できていなかった。ただ、それを理解して今週(前半の練習を)やって来たから、チームの理解はよくなってきている。先週の火曜日に比べたら、きょうは質が高い」
――「細かいところ」の修正。具体的には。
「細かいところを、わからないままやるんじゃなく、ディテールについて皆で話した。しっかりオフの時間にコミュニケーションを取って、グラウンドの時間を短くする…」
――例えばブランビーズ戦では、自陣深い位置からの脱出(イグジット)に苦労しました。
「イグジットは、苦しかったから、練習してきた。本当の形を、やる、と。先週は、本当の形ではなかった」
――出られないのは悔しかったか。
「まぁ、出られないだろうなと思っていました。コンディションが全然、よくなかったので。ただ、コンディション(を考慮して休んだ)というのではなくて、普通にメンバーから外されました。他の選手の方が、レベル的に上でした」
――いまのコンディションは。
「よくなっています。少しダウンしていたところから、(今週は)すごく調子がいい」
――レベルズ戦。どう見ますか。
「オーストラリアのチームには粘り強いイメージがある。お互い、粘り強さが大事なポイントになってくると思う。最後の最後まで戦い続けるのが、大事です」
――相手の主軸には、日本代表ナンバーエイトのアマナキ・レレイ・マフィ選手がいます。
「スーパーラグビーでナキと対戦…。気合い、入ると思います。彼も勝ちたいだろうし、こちらも日本で勝ちたい。彼が一番、ボールを持って前に出る選手。止めないといけない」
――マフィ選手にいいプレーをさせないためには。
「間合いを詰める。逆に、ボールを渡して、走ってくる(のを抑える)。そうした方がいいと思います。彼はパスをしない。あえてボールを渡して、こっちはダブルタックルしてプレッシャーをかける」
――改めて、もし当日ゲームに出られたら。
「いつも通り、スーパーラグビーの質のプレーをしたいです。フランカーは、ディフェンスでもアタックでも顔を出す。ボール持ったら、前に」
2015年から前年まではニュージーランドの強豪チーフスでレギュラーを張ってきた29歳のリーチ。過去2年で3勝ながら高い目標を目指すサンウルブズにとっては、得難き経験者だ。