早い?遅い?今年の初雪
縞模様から冬を感じる
きょう(4日)の日本列島は強い冬型の気圧配置となり、典型的な縞模様の天気図です。
冬の感じ方はひとそれぞれでしょうが、私はこの縞模様をみると冬が来たことを実感します。等圧線が込めば込むほど、風が強く、日本海側は大雪になるので、これからのシーズンはこの縞模様から目が離せません。
余談ですが、縞模様といえば、シマウマを思い浮かべます。なぜシマウマは縞模様なのか?、理由は諸説あるようですが、ある実験によると、縞模様のあるシマウマの模型、白いシマウマの模型、黒いシマウマの模型を用意し、草原に置いてみたら、シマウマの天敵であるサシバエ(血を吸うハエ)の影響が小さかったのが縞模様の模型でした。
専門家いわく、「シマウマの縞は虫よけ」だそうです。縞模様にもいろいろな意味があるのですね。
今シーズン21番目の初雪
今朝は福井で初雪が降りました。今年の初雪ラインは10月13日、旭川をスタートし、寄り道しながら、足踏みしながら南下しています。
今シーズン(4日現在)、初雪が観測されたのは21か所、14道県です。
旭川の初雪は平年より10日早かったものの、11月が記録的に暖かかった影響で、初雪ラインが本州に達するのは半月ほど遅れました。特に、青森では平年より22日遅く、1887年観測開始以降、最も遅い初雪となりました。
一方で、11月27日には、西日本で雪やみぞれが降り、和歌山では26年ぶりに11月に初雪が降りました。
さて、今年の初雪は早いのか、遅いのか?どちらなんでしょう。
今のところ、北海道と西日本は早く、東北や北陸は遅くなっています。11月に初雪シーズンを迎える地域で気温が高かった影響が大きいようです。
東京の初雪はいつ?
東京の初雪は都市化と温暖化の影響で、少しずつ遅くなり、現在では1月3日が平年日です。鹿児島の初雪平年日が1月2日ですから、全国的にみても東京の初雪は遅いです。
12月は始まったばかりだけれど、今月半ばにかけ、全国的に気温が高くなる見通しで、最盛期を迎えているエルニーニョ現象の影響が予想に反映されています。この状況が続けば、東京の初雪は遅くなるかもしれません。
【参考資料】
シマウマはなぜ縞模様なの?:世界一ときめく質問、宇宙一やさしい答え 世界の第一人者は子どもの質問にこう答える,ジェンマ・エルウィン・ハリス編者,河出書房新社
東京管区気象台:東京における気象の記録