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今日のペレス、ゲレーロJr.、シミエン。彼らのうち、ホームランを打って大谷に近づいたのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
マーカス・シミエン(トロント・ブルージェイズ)Sep 7, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月7日を迎えた時点で、ア・リーグの本塁打トップ4は、43本の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、41本のサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)、40本のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)、37本のマーカス・シミエン(ブルージェイズ)だった。

 この日、ペレスは「3番・捕手」、シミエンとゲレーロJr.は「2番・二塁」と「3番・一塁」として、相次いで始まった別の試合に先発出場した。それぞれの相手は、ボルティモア・オリオールズとニューヨーク・ヤンキース。どちらの試合も、東海岸で行われた。

 3人の打席を時系列に並べていくと、以下のようになる。名前の後ろのカッコは、(1)が1打席目、(2)が2打席目……だ。

ペレス(1)

1回表、1死一塁■0対0

三塁ゴロ

シミエン(1)

1回表、1死走者なし■0対0

二塁打

ゲレーロJr.(1)

1回表、1死二塁■0対0

遊撃ゴロ

シミエン(2)

3回表、1死一塁■1対0

四球

ゲレーロJr.(2)

3回表、1死一、二塁■1対0

レフト・フライ

ペレス(2)

3回表、2死一塁■1対4

一塁ファウル・フライ

ペレス(3)

5回表、1死走者なし■2対6

レフト・ライナー

シミエン(3)

5回表、無死走者なし■3対1

★ホームラン

ゲレーロJr.(3)

5回表、無死走者なし■4対1

四球

シミエン(4)

7回表、1死走者なし■4対1

一塁フライ

ゲレーロJr.(4)

7回表、2死走者なし■4対1

ライト・フライ

ペレス(4)

8回表、無死走者なし■2対7

シングル・ヒット

ペレス(5)

9回表、2死走者なし■3対7

二塁フライ

 3人のうち、シミエンが3打席目にレフトへホームランを打ち、シーズン38本として、大谷との差を5本に縮めた。前日に「大谷、ペレス、ゲレーロJr.の本塁打王争いに「第4の男」現る!? ここ5試合の5本塁打でその差は…」で書いたとおり、シミエンは9月に入ってからホームランを量産している。6試合で6本。ホームランがなかったのは、1試合だけだ。

 ペレスが打った最後のホームランは9月5日なので、まだそうブランクは長くない。ゲレーロJr.は9月6日に、シミエンと2者連続ホームランを記録している(シミエンはその試合で、さらにもう1本打った)。

 これを書いている時点で、エンジェルスの試合は、まだ始まっていない。ナ・リーグのチーム、サンディエゴ・パドレスのホームで行うため、この試合はDHがなく、大谷は先発出場しない。

【追記】大谷は代打として出場し、内野安打を記録した。9月8日の試合も、DHはない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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