【京都市西京区】2023年は山吹も開花早くすでに見ごろ 1300年越えの古社で3000株が満開近し
山吹はバラ科の低木で、桜が散る晩春に開花を迎えます。新緑の葉を背に開いた花は黄金色に輝き、鮮やかでひときわ人目を引きますね。そんな山吹が境内いたるところで咲き誇る松尾大社を2023年4月12日の早朝に訪れました。
境内は山吹苑を始め、神殿周りや一の井川周辺に多くの山吹が黄色い花を咲かせていました。約3000株に及ぶそうです。今年は桜と同じで開花が10日近く早いということで、すでに見ごろを迎えています。満開も近そうです。
秦氏が奉祭してきた海の神と、日本古来の松尾山の神が出会った神域がまさに「松の尾」でした。松尾大社は、平安時代には正一位の神職を受け、賀茂の厳神、松尾の猛霊と並び称されて、皇城鎮護の社とされ、室町時代には、全国十数か所の荘園、江戸時代にも朱印地1200石、嵐山一帯の山林を有していたと言われます。
上古の庭では白い山吹が咲きます。上古の庭は巨石の石組により、磐座(いわくら)を飛鳥時代以前の上古風に表した庭園です。昭和の名作庭家重森三玲作庭の「松風苑」も見ごたえがあります。
山吹まつりは、2023年04月10日(月)~05月05日(金)まで行われていますが、今年は早めの方がいいかも知れません。
松尾大社(外部リンク) 京都市西京区嵐山宮町3 075-871-5016