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元ソフトバンクのミランダが9回2死でノーヒットノーランを逃すも初完封で11勝目<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
アリエル・ミランダ(写真:トゥサンベアーズ)

9月1日の韓国KBOリーグは3カードがダブルヘッダーで編成され、うちサムスンライオンズ-キウムヒーローズ(テグ)の2試合目と、ロッテジャイアンツ-LGツインズ(プサン)が中止となって6試合が行われました。

トゥサンベアーズ-KIAタイガース(チャムシル)のダブルヘッダー第1試合は5-0でトゥサンが勝利。トゥサンの先発アリエル・ミランダ投手は8回までKIA打線を四球2つに抑え、ノーヒットで9回表のマウンドに上がりました。

ミランダ投手はKIAの9番からの攻撃をレフトフライ、セカンドゴロで2死とし、2番キム・ソンビン選手もカウント0-2と追い込みました。しかし次の3球目、打者のタイミングを外そうと思ったのか、それまでとは異なり右足を高く上げることなくスライドステップで投球。すると内角低めのフォークを合わされ三塁線を破る二塁打となり、大記録達成とはなりませんでした。

しかしミランダ投手は次打者をライトフライに抑えて、9回114球を投げて9つの三振を奪って11勝目(4敗)を挙げています。ミランダ投手はKBOリーグでの初完封です。最速150キロのストレートと投球の3割を占めたフォークが低めに決まり、KIA打線を抑えました。

◆「ブキャナンも11勝目」

キウム戦のダブルヘッダー第1試合に先発したサムスンのデービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)は、5回3安打1失点で今季11勝目(3敗)を挙げました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

KIAタイガース戦のダブルヘッダー第1試合の9回表、パク・コンウ選手に代わってライトの守備に入りました。第2試合は9回裏、キム・ジェファン選手の代走で出場しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が6試合の結果です。

◇9月1日(水)の結果

・トゥサン 5 - 0 KIA(チャムシル)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:ミランダ

 敗:ユン ジュンヒョン

・トゥサン 2 - 3 KIA(チャムシル)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:チャン ヒョンシク

 敗:キム ミョンシン

・SSG 2 - 9 NC(インチョン)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:ルチンスキー

 敗:イ テヤン

・SSG 9 - 4 NC(インチョン)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:パク ミンホ

 敗:ホン ソンミン

・ハンファ 3 - 8 KT(テジョン)

 勝:キム ミンス

 敗:チャン シファン

・サムスン 7 - 1 キウム(テグ)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:ブキャナン

 敗:キム ドンヒョク

・サムスン 中 止 キウム(テグ)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:

 敗:

・ロッテ 中 止 LG(プサン)

 勝:

 敗:

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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