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メジャーリーグのロックアウトが終わる。シーズン162試合からの削減はなし

宇根夏樹ベースボール・ライター
短縮シーズンにはならない見込み Jun 11, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3ヵ月以上にわたるロックアウトが、ついに終わる。MLB機構と選手会は、労使協定について暫定合意に達したという。MLB.comのマーク・フェインサンドやESPNのジェフ・パッサンらが、一斉に報じている。

 それらの報道によると、3月13日にスプリング・トレーニングが始まり、4月7日にレギュラーシーズンの開幕を迎える予定だ。スケジュールを組み直し、各チームは予定どおりに162試合を行う。おそらく、ダブルヘッダーを組み込むことで、開幕の遅れを取り戻すと思われる。

 また、ポストシーズン進出は、10チーム(各リーグ5チーム)から12チーム(各リーグ6チーム)に増える。数日前に「ポストシーズンに進出するチームの増加を昨年に当てはめると、最も遠ざかっているマリナーズは…」で書いたとおり、14チーム(各リーグ7チーム)の案も出ていたが、そこまでの増加には至らなかった。

 ここから、少し季節外れで慌ただしい「ストーブリーグ第2章」の幕が上がる。カルロス・コレイアフレディ・フリーマンをはじめとする、FAの新たな球団が決まっていき、鈴木誠也もそうなるだろう。トレードも活発に行われるはずだ。

 労使協定は、5年間のスパンとなる見込み。2022年から2026年までだ。「この人の任期はいつまで…。ロックアウトの終了だけでなく、コミッショナーの交代も待ち遠しい!?」で書いたように、現在、コミッショナーを務めているロブ・マンフレッドの任期は、2024年まで。次の交渉が始まる際には、違うコミッショナーになっているかもしれない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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