なぜ日本は地震が多いのか、南海トラフ地震が100~150年に発生している理由
8月8日、宮崎県沖で発生した震度6弱の地震を受け、気象庁は史上初となる「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。本記事では、TVで話題となっている「南海トラフ」とは一体何なのか、そして日本で地震が発生しやすい理由を紹介していきます。
■南海トラフ巨大地震の発生確率が増加
南海トラフとは、静岡県を起点として西日本側に伸びている大陸プレートの境目を指します。南海トラフでは、100から150年程度の周期で巨大地震が発生しており、1946年にはマグニチュード8を記録した昭和南海地震が直近で起こっています。それから約80年の期間でプレート間のひずみが蓄積しており、大地震の発生確率は年々高まっているのです。
そして、今回の宮崎県沖の地震が起点となり、1週間以内にマグニチュード8クラスの南海トラフ地震が発生する確率が0.5%に増加したと発表されました。関東から九州までの広い範囲で強力な揺れが発生することが考えられ、10メートルを超える津波が到達する可能性も予想されています。
しかし、海外ではそれほど頻繁には聞かない地震に関するニュースですが、なぜ日本は特別に多いのでしょうか?
■日本は数枚の大陸プレートの上に位置している
地球の表面は十数枚の固いプレートに覆われており、これらの岩盤は毎年数cmというゆっくりとした速度で動いています。そして、プレート同士が接触しているところでは、海側のプレートが陸側のプレートの地下へ引きずり込まれています。このとき、陸側のプレートに歪みが蓄積していき、途中で跳ね上げられたように地震が発生するのです。
そして実は日本は、太平洋プレート、フィリピン海プレートなど合計4つの岩盤の上に位置しています。そのため、世界でも有数の地震多発地帯となっています。
日本の面積は世界全体の0.25%程度と言われています。しかし、日本で起きた地震の回数を計測してみると、それは世界全体の18.5%に達するとも言われています。いかに日本で地震が多いかお分かりいただけたでしょうか。
皆さんは南海トラフ地震の備えはできていますか?
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