元手ゼロからお金を殖やす方法は アジア富裕層が実践する金融デトックス
「万年お金がないから脱却したい」
「稼いだ分だけ使ってしまうラットレースから卒業をしたい」
そのように思っていても、稼いだだけ使ってしまう人も多いものです。
お金にまつわる様々な難題を質問されますが、
「元手ゼロからお金を殖やす方法を教えてください」というのも考えさせられる質問です。
元手がない人が真っ先に活用すべき資産は?
さて、世界中どこであれ、おカネを殖やすためにできる要素は、次の3つの要素しかありません。
1.「収入を増やす」
2.「支出を減らす」
3.「運用リターンを上げる」
になります。
(収入-支出)×運用リターン
元本があれば、運用リターンから考えればよいのですが、元手がゼロの場合、最初に着目すべきところは「収入」と「支出」になります。
いわゆる収支のバランスというものですね。
収入>支出 であれば「貯まる」
ということです。
収入に働きかけるのは大変ですが、自分の持っている資源である「時間」を有効活用してお金(「収入」)に努力をすることが大切です。
最近では副業や起業をする人が日本でも増えてきて、東京都を始めとして自治体が起業家をバックアップする体制も整ってきました。
例えば、TOKYO創業ステーションでは起業に興味がある人なら誰でも自由に立ち寄れる施設でWIFIや書籍を利用したり、コンシェルジュによる相談などもすることもできます。また、スタートアップ向けのセミナーなども開催されています。こうした無料の資源は活用すべきでしょう。
日本に住んでいる日本人であれば、会社の副業ルールに抵触をしなければ、開業や起業することは非常に簡単です。現在はその方法を教えてくれる人もたくさんいます。このコラムの中でもテーマとして取り上げていきたいと思います。
次に収入はあるけど、支出が多過ぎて貯まらないという人も多いでしょう。
収入を得たら「支出」を徹底的に絞り込むことです。1円の節約は1円を稼ぐことと同じと捉えることが大切です。
運用リターンを1%上げるにはリターンと引き換えにリスクを引き受ける必要があります。しかし、支出を絞ることは無リスクで行えるために徹底的にコストカットをすべきなのです。
この辺りのコストカットはシンガポールにいるインド人がすごいので考え方とテクニックをご紹介していきます。
今回はこの3つの要素の中で「収入」と「支出」の中で改善できるところを中心にお伝えしていきましょう。
アジア富裕層が実践する「金融デトックス」
全ての人が最初にすべきことは支出のコントロールです。不動産価格が数十億円もするシンガポールのセントーサコーブ(外国人が唯一土地を購入することが許されるエリア)に住んでいる富裕層でさえ、夕食は質素、自宅の中に余分な物がない倹約生活を送っていたりするのです。
また、シンガポールで1億円以上の金融資産を持つローカルの富裕層が多いエリアがあるのですが、そこに住む人たちも昼間はビーチサンダルとTシャツとパッと見では富裕層とは分からないような人達です。
賃貸をしている不動産の内覧に来る投資家達も至って地味な人達が多い印象です(海外では賃貸中でも内覧に来るのが一般な国もある)。
そう、富裕層は普段はお金を極力使わないようにして生活をしているのです。マーケットで安い花や食品を買うのに喜びを感じ、子供の教育や不動産など投資価値のあるものには思い切って大金を投じるのです。
しかし、当たり前のように思えて支出のコントロールは一般家庭にとっては非常に難しいことです。目の前の欲しい物、生活に必要な物への消費を繰り返していると、種銭ができる前に使ってしまいがちです。よほど自分を追い込んでいかないとお金は貯まらないのではないでしょうか。
そんな中から、なんとかして余裕資金を絞り出していく方法を3つご紹介したいと思います。
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