中国海軍艦隊が日本一周の航海
防衛省の発表によると、中国海軍の情報収集艦「天狼星」号を中心とする4隻の艦隊が1月27日に対馬海峡を北上し日本海に入り、2月2日に津軽海峡を東進し太平洋に出て、4日~8日に房総沖を遊弋、2月16日に大隅海峡を西進し東シナ海に入り日本一周の航海を行いました。このまま本国に戻るものと思われます。日本の周辺海域を一周するのは中国艦隊の行動としては初めてのことで、これまで日本海に入ること自体、ロシア海軍との合同演習への参加やウラジオストク港へ親善訪問する理由以外では行ってきませんでした。(追記:中国艦がウラジオストクに立ち寄った後に津軽海峡を通過し太平洋回りで本国に戻ることは過去にもありましたが、ロシアに行く用事も無かったのに日本一周を行ったのはこれが初になります。)
今回日本一周を行った中国艦隊
- ドンディアオ級情報収集艦 854「天狼星」
- フーチン級補給艦 881「洪澤湖」
- ジャンカイ2級フリゲート 538「煙台」
- ルフ級駆逐艦 112「哈爾浜」
また1月31日には中国空軍が情報収集機1機と早期警戒機1機を対馬海峡を通過させ日本海に進入させています。これも初めての行動でした。中国国防部は西太平洋での通常演習であると発表しています。この中国艦隊の日本一周航海の間に、2月7日に北朝鮮がミサイル発射を行っています。
推定になりますが、北朝鮮ミサイル発射で日本自衛隊の警戒・通信がどう対応するのか、情報を探っていたのかもしれません。