マイナーリーグ契約を打ち切る選手が続出。元エンジェルスのカルフーンもヤンキースからオプト・アウト
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コール・カルフーンは、4月下旬にニューヨーク・ヤンキースとマイナーリーグ契約を交わした。そこから、AAAで21試合に出場し、ホームラン4本、三塁打2本、二塁打6本を打ち、打率.293(82打数24安打)と出塁率.402を記録している。メジャーリーグには昇格していない。
6月1日、カルフーンは、その契約を打ち切った。MLB.comのジョン・モロシによると、カルフーンはオプト・アウトの権利を行使し、ヤンキースが72時間以内にカルフーンをメジャーリーグのロースターに加えない場合は、FAになるという。さらに、モロシは、スウィングに変更を施したカルフーンはAAAでOPS.963を記録していて、他球団の興味を惹きそう、とも報じている。
カルフーンは、35歳の外野手だ。ロサンゼルス・エンジェルス時代には、2015年にゴールドグラブを受賞し、2019年は33本のホームランを打っている。
今年に入り、マイナーリーグ契約のオプト・アウトは2度目。2月にシアトル・マリナーズに入団し、開幕直前に退団した。
ベテランのマイナーリーグ契約には、オプト・アウトの権利がついていることが多い。行使できるタイミングはさまざまだが、開幕直前、5月1日、6月1日、あるいは契約から1ヵ月後、2ヵ月後、といった具合だ。
例えば、マイク・フォードとセイザー・ヘルナンデスも、カルフーンと同じ6月1日に、マリナーズとのマイナーリーグ契約を打ち切っている。それぞれ、報じたのは、MLB.comのマーク・フェインサンドとニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンだ。また、5月下旬には、ホゼ・イグレシアスが、サンディエゴ・パドレスからFAになった。こちらは、入団から1ヵ月が経った。
フォードは、30歳の一塁手。ヘルナンデスとイグレシアスは、33歳のミドル・インフィルダー、二塁手と遊撃手だ。
フォードの場合、オプト・アウトを「梃子」に、マリナーズを動かした格好となった。シアトル・タイムズのライアン・ディビッシュによると、マリナーズはフォードを昇格させるという。6月1日は試合がないので、この日、AAA降格となったテイラー・トランメルと入れ替わりに、フォードは2日にロースター入りするのだろう。
一方、イグレシアスは、数日後に再び、パドレスとマイナーリーグ契約を交わした。FAになったものの、どの球団からもメジャーリーグ契約を得ることはできず、パドレスに戻ったと思われる。