【京都市左京区】巨大な名画に圧倒される 屋外で鑑賞する世界初の絵画庭園
京都市営地下鉄北山駅前の「陶板名画の庭(とうばんめいがのにわ)」は、古今の名画を陶器の板に転写して展示している屋外美術館。モネの「睡蓮・朝」やミケランジェロの「最後の審判」といった名画を太陽光で鑑賞できるという世界で初めての絵画庭園です。
説明しよう!陶板画とは
「陶板画」は18世紀半ばにヨーロッパで生まれた技法で、陶器の板に図柄を転写し焼成したものです。絵画や壁画とは異なり、変色や腐食が起こらないので、屋外にあっても永く保存することができます。
世界初 陶版画と名画が融合した絵画庭園
「陶板名画の庭」は、陶板画によって美しさをそのままに再現された名画を太陽光で鑑賞することができるという、世界で初めての絵画庭園です。
場所は都市営地下鉄北山駅の3番出口を出てすぐ。駅近、というか駅上です。
入場料はなんと100円!
オープンエアの建物は安藤忠雄の設計で平成6年(1994年)に完成しました。
園内に入るとゆるやかなスロープで地下2階まで降りていき、3層の回廊から鑑賞ができるようになっています。
園内には池と滝が点在しており、街中でありながら光と水と緑が感じられるつくりです。
展示されている名画は、次の8点。
・睡蓮・朝(モネ)
・鳥獣人物戯画 (伝・鳥羽僧正)
・最後の審判(ミケランジェロ)
・最後の晩餐(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
・清明上河図(清院本)
・ラ・グランド・ジャット島の日曜日(スーラ)
・テラスにて(ルノアール)
・糸杉と星の道(ゴッホ)
「睡蓮・朝」「最後の審判」「最後の晩餐」「清明上河図」「ラ・グランド・ジャット島の日曜日」はほぼ原寸、「鳥獣人物戯画」「テラスにて」「糸杉と星の道」は原寸の2倍と、かなりの大きさ。屋外の開放的な雰囲気の中で鑑賞しているということもあり、その迫力に圧倒されます。
これらの名画の表情が、その時々の太陽の光、水と滝のきらめきや音によって多彩に変化するのが見もの。見ていていつまでも飽きません。
通常の美術館の室内で観るのとはまた一味違う、名画の美しさを屋外で鑑賞できる世界初の絵画庭園。他にはない水と光で表情を変える名画を堪能してみてください。
京都府立陶板名画の庭
住所/京都市左京区下鴨半木町
電話/075-724-2188
開園時間/9:00~17:00 ※入園は16:30まで
休園日/12月28日~1月4日
入園料/一般 100円
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