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【京都市西京区】メニューは普通の洋食屋さんでも話好きの店主に声かけすると美味しい逸品が色々出てくる店

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 阪急上桂駅から徒歩10分、鈴虫寺や苔寺からもほど近い千代原口の交差点を少し上がったところにある洋食屋さん「キッチン松」に2024年6月14日に伺いました。実はランチタイムに食事を逃してしまい、ランチタイムでもディナータイムでもない夕刻の中途半端な時間に営業していたので入ってみることに。

 店内に入るとカウンター席のみですが、まだでき立て感のあるスッキリとした清潔な空間です。それでもこの西京区に隣接する向日市出身のオーナー店主の松井靖典さんに伺うとこの8月で3年になるといいます。名前から「キッチン松」となりました。メニューは煮込みハンバーグやカキフライなどが日替わりランチとしてA~Dまで注文できます。品数が増えていく感じでいたって普通です。Dを注文してご飯少な目をお願いしました。

 ところが煮込みハンバーグを口にすると「えっ! 美味い」。煮込んであるのに型崩れせずしっかりしていて、肉々しいミンチがぎゅっと詰まった感じです。カキフライもカラッとした衣からぷりっとした身が良い感じで飛び出てきます。だし巻きバーガーやふわとろオムライスも人気なのだそう。これら日替わりメニューは弁当として窓口販売もされています。

 昼呑みOKとのことなので、麦焼酎二階堂の炭酸割を頼んで、アテのメニューを探しましたがありません。松井オーナーは、「会話が好きなので、話しながら臨機応変に対応したいのであえて居酒屋メニューは掲載していないんですよ。突き出しも出していません。なんでも言ってみてください」といいます。

 あっさり系のおまかせでお願いすると、旬の瑞々しいきゅうりが出てきました。添え付けの「辛みそ」が後からくるピリ辛タイプで美味。手作りでわざわざこれだけを買いに来る人もいるのだそう。時には〆に「そうめん食べたいな」、「ありますよ」「えっあるの!」といった会話も。

 松井オーナーは、ご子息も成人したこともあり、後は自身の人生を後悔したくないと定年を前に脱サラ。修業の後、以前からやりたかった飲食店を開業しました。「いろいろな人と気楽に楽しい会話の中から好きなものを食べてもらって、最後にこの値段でいいんですかと喜んでもらいたい。みんなの笑顔を見るのが好きなんですよ」といいます。

 コロナ禍真っ只中の開業でしたが、スーパーポジティブな松井オーナーの人柄で地域の拠り所となってきました。夜まで通し営業をされていますので、夕刻がおすすめです。ぜひお立ち寄りください!

「キッチン松」(外部リンク)京都市西京区山田久田町1-22 0753935578

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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