タカの66番松本裕樹が初完封! 高3夏甲子園以来、9回投げた
堀内、河野が連続タイムリー
ホークス3軍は、四国アイランドリーグplusとの定期交流戦で徳島インディゴソックスと激突。今年対戦4試合目にしてホークスが初勝利を挙げた。
また、タマスタ筑後には、快晴の日曜日ということもあり、3軍戦ながら989人のファンが来場した。
【5月22日 ホークス3軍定期交流戦 タマスタ筑後 989人】
徳島IS 000000000 0
ソフトバンク 00002000× 2
<バッテリー>
【IS】福永、木下、山藤、ブランゼマ――垂井
【H】松本――張本
<本塁打>
なし
<戦評>
ホークスは松本が完封した。5イニングで先頭打者出塁を許し、うち4度で得点圏まで走者を進められたが粘り強さを発揮。決定打を許さなかった。打線は5回、先頭張本のヒットから拡がったチャンスで9番・堀内が先制打。続く河野が右中間三塁打を放ってもう1点を加えた。
徳島インディゴソックスは先発福永の立ち上がりの投球が圧巻だった。3回まで許した走者は振り逃げの1人のみで8奪三振をマーク。しかし、4回以降はやや球威が落ちた。 (了)
松本完封にも「次への課題はある。まだ状態は上がっていく」
106球目、二ゴロで27個目のアウトを取る。松本裕樹は右手でグラブをポンと叩いた。
9回を投げ切って完封勝利。奪三振は5つ、被安打と与四死球は4つ(うち死球は1つ)。走者は出したが、20歳とは思えない落ち着いたマウンドさばきで次々とアウトを重ねていった。「先頭打者の出塁が多かった(5度)。次への課題」。それでも「内容はどうあれ、9回をゼロに抑えて、試合に勝てたのはよかった」と普段は物静かな右腕がニコリとほほ笑んだ。
東海大相模戦以来
昨年は秋季教育リーグの1試合(1イニング)しか登板がなく、実質今季が1年目。今年8試合目の登板。「これまでの最長は5回くらいだったかな」。完投したのはホークス入団後もちろん初めて。9回完投は、高3夏の甲子園の1回戦、東海大相模戦以来のことだった。
石渡茂3軍監督は「球数が少なかったからね」と説明。佐久本昌広3軍投手コーチは「投げ方のバランスが良かった。あと3イニングくらいは行けましたよ(笑)」とジョーク交じりで快投を称えれば、松本本人も「行けと言われれば、投げられたと思います」と反応した。
「投げ方変えた」カーブが効いた
最速は145キロをマーク。スピードも徐々に上がってきた。また、この日はカーブが冴えた。「高校時代と握りを変えた」というカーブは、一度浮き上がってすっと縦に割れる。捕手の張本優大も「今日はあの球が効いていた。7割くらいストライクが取れたのは大きかった」と振り返った。
「1軍はまだ想像も…。まずは2軍で」
ホークスの3軍は、6月に入れば毎年恒例の韓国遠征が控えている。好投を続ければ、2軍で登板も十分あり得る。
「1軍デビューはまだ想像もつかない。まずは2軍に上がること。そこで投げれば、1軍経験のあるバッターと対戦もある。それを積み重ねていけば、現実的な目標へとなっていくと思います。今の時点ではまだまだです」
やはり控えめに答えた背番号66。それでも「状態はまだこれから上がっていく。スピードも」と自信ものぞかせた。
この登板は、いつの日か「ターニングポイントだった」と言える試合になったのではなかろうか。
ヤクルト入り有力の徳島ハ・ジェフンが福岡遠征2試合フル出場!
ヤクルト入りが有力と報じられている徳島インディゴソックスのハ・ジェフン外野手(25)が1番センターで出場。第1打席でセンター右へヒットを放ち、3打数1安打1四球の結果だった。
前日は5打数無安打。強引な打撃が目立ち、最終打席では左手首を気にする様子も見せていたが、この日もフル出場して元気なプレーでアピールした。
昨年まではカブスのマイナーで7年間プレーした経験があり、ホークス和田毅と面識がある。和田は1軍遠征に帯同せずに筑後の屋内練習場で調整を行っていた。徳島でプレーしていることは知らなかったようで、かなり驚いていた。