【姫路市】工場直売の焼きたてパン。創業76年、歴史が紡ぐ味わいと低価格で昭和にタイムスリップ!?
え? きな粉パン70円、食パン1斤160円、サンドイッチ140円。ええ~っ。
網干区大江島の「共営食品」は店舗と工場が隣接しています。
低価格の理由は工場直売店であること。それから社長の思いにもよります。3代目の増田喜範さんが「お店は地域貢献と考えて営業しています」と。
毎日食べられるシンプルさ
76年前の昭和21年に創業。当時から学校給食のパンを担い、現在も姫路市をはじめ近隣地域にある小・中学校へ米飯やパンを配送しています。「安心・安全・安定供給」の意識が強いと聞きました。一日あたり2万8000食を供給しているそうですよ。
レジ後ろに、児童の皆さんからのメッセージを発見。「きな粉パンの日が楽しみです」「いつもパンを作っていただき、ありがとう」など感謝の気持ちが綴られていました。同社の食品が心身の成長の糧になっているようです。
店舗では約20種類が並び、地域性や客層を考えてほとんどがソフト系。
50年ほど販売を続けているのがアンフライです。
●アンフライ(120円)
素朴で、毎日食べたい気持ちに。
餡の量はパン生地との均衡が保たれている感じ。
●さつまいもクリーム(120円)
ほんのり甘いクリームに、ゴマの歯触りが印象深い。ラベル記載の原材料には「紅茶」の文言が。隠し味になっているのかな。
●メロンパン(120円)
懐かしいような。これが昭和の味というものかしら。フォルムも王道。
「飽きない味を目指しています」と増田さんが話す通り、味わった全商品がシンプルでした。食パンもクセがなく、サクッといただけます。食卓から食パンを切らさないよう、なくなる前に駆け付けるというご近所さんに共感。
パンは一つ一つが袋に入れられていて、今の時代に即していますね。こちらは昭和でなく令和スタイル。
アーモンドバターやラスク、土曜限定商品も
姫路名物アーモンドバターも販売しています。
アーモンドバターは姫路市内に数あれど、ここのは、やっぱりシンプル。品のある甘さ。
自家製アーモンドバターを用いたアーモンドラスクも推したい一品。
カリッとして、ほろりと溶けていきました。アーモンドの香ばしさが喉まで広がります。
製造過程で壊れたものを詰めたお徳用袋も。
お徳用ですが姫路城の渋いラベルが貼ってあり、一見、贈答品かと見間違えました。
ぶどうパンとぶどう食パンは土曜日のみの限定品。焼きあがりは11時ごろ。売り切れないうちに!
網干区内の畑で、農薬を使わずに育てた「はるかぜ農園」の珍しい野菜も販売中。
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ブレッドではなくパン。ベーカリーではなくパン屋さん。日常に溶け込んだ地域のお店なのでした。
共営食品
住所:兵庫県姫路市網干区大江島41
電話番号:079-272-0431
営業時間:平日8:30~18:00 ※土曜、祝は17:00まで
定休日:日曜 ※祝は休みの場合あり(2月11日は営業、23日は休み)
駐車場:あり