イベントでは5000枚完売!ノルウェーの「ワッフルの日」
3月25日は「国際ワッフルの日」。北欧スウェーデン発のイベントで、人気のおやつであるワッフルを楽しんで食べる日だ。隣国ノルウェーでもワッフルは大人気。スウェーデンのような「ワッフルの日」は導入されたばかりで、今年で8度目を迎える。
ノルウェー語でワッフルは「Vaffel」(ヴァッフェル)。旅行で来た際もぜひ食べてみたい、地元ならではのスイーツだ。ノルウェーの多くの家庭にあるワッフル機は人気の電化製品。一切れがハートの形をしており、1枚でクローバーの形に見える。
甘いヤギの茶色いチーズ「ブルノスト」、バター、苺のジャム、砂糖を振りかけるのが定番。果物の苺やブルーベリー、サワークリームをかけることも。
首都オスロにある屋内型フードホール「マートハーレン」(Mathallen)では、この日を記念して大量のワッフルを販売。ワッフルは自宅でも作れるが、人が押し寄せ、行列ができていた。ノルウェーでは行列ができるという現象は、非常に珍しい。
「ワッフルは、ノルウェーに住む“みんな”が好きなもの。誕生会、結婚式、葬式と、いつでも食べるのがワッフル。ノルウェーで“最も愛されている存在”ともいえます」と、マートハーレンの館長フローデ・マルモ氏は語る。
「とてもおいしい」と館内でワッフルを食べていた3人。
「家にもワッフル機がありますよ。ここにわざわざ来たのは、自分で作る手間がはぶけるし、外に出て友達と一緒の時間を過ごせるから」とカロリーネさん(28歳、写真右下)。
「ワッフルを食べる回数・・・。そうね、週1の時もあれば月1のときもあります」とミーアさん(28歳、右上)。
3人によると、毎週金曜日にはワッフルを食べる習慣がある会社も多いそうだ。
王道が好きなノルウェーの人々は、定番の具材でワッフルを食べることを好む。その中で、少しずつ、ベーコンや卵など、常識を打ち破った具材で作る飲食店もでてきた。
この日、マートハーレンではおよそ5000枚のワッフルが売られ、売上金の一部は路上生活をする人々の支援団体に寄付される。新聞各社なども、ワッフルの様々なレシピを紹介していた。
Photo&Text: Asaki Abumi