"冬型"の天気で北日本は平地でも積雪のおそれ、北風強まり東京や近畿は「木枯し1号」か:気象予報士解説
7日は西高東低の冬型の気圧配置となり、日本海側で雨や雪が降りやすい"冬型"の天気が続きそうです。
等圧線の間隔が前日よりも狭くなり、北よりの風が強まるところが多く、「木枯し1号」が観測される可能性があります。
「木枯し1号」とは何なのか、そしてどこまで雨ではなく雪が降るのか、気象予報士が解説します。
北海道~東北は平地でも雪、北陸以南も初冠雪か
7日は北海道~東北の日本海側で雪や雨が降りやすく、北海道内は平地でも雪が積もるおそれがあります。また青森や秋田は市街地も雪になる可能性があり、初雪の発表があるかもしれません。
いずれも、大気の状態が不安定になり、雷や突風を伴うおそれがあります。
一方、北陸から南は雨がぱらつく程度で、山陰や九州北部などほとんど降らないところもありますが、上空には寒気が流れ込んでいるため、標高の高い山では初冠雪の可能性があります。
大平洋側は晴れますが冷たい風が強まりそうです。
沖縄は午後を中心に雨でしょう。
「木枯し1号」って?
そもそも「木枯らし」とは一般に、晩秋~冬に吹く、木を吹き枯らすような強く冷たい風のこと。
一方で、気象庁が発表する「木枯らし1号」は、「晩秋から初冬の間に、初めて、冬型の気圧配置で吹く、8m/s以上の北よりの風」と定められています。
ちなみに全国どこでも発表されるわけではなく、様々な経緯があって東京と近畿地方の2か所のみで発表されることになっています。
7日の風速は8m/sに達するかどうか微妙なところではありますが、「冬型の気圧配置」と「北より」の条件は満たされる見込みなので、「木枯らし1号」の発表があるかもしれません。
8日朝は関東でも霜が降りる冷え込み
8日朝は各地で寒さの「底」となり、予想最低気温は札幌1度、東京・名古屋8度、大阪10度と、東京や大阪でも暖房が欲しくなるような気温に。
関東の内陸では霜が降りるような寒さになりそうです。
なお、週末の雨の予報は信頼度が軒並み「C(一番低い)」となっていて、予報が変わる可能性があります。
モデルの計算結果も更新されるたびに少しずつズレていて、雨のタイミングが週明けに変わるかもしれないため、仕事やイベントなどで天気が重要な方は最新の情報を確認しましょう。
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