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穏やかなクリスマスは一瞬?くり返す寒波は年明けも続く…最新3か月予報で春までの天候も:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
25日9時の予想天気図(気象庁HPより)。高気圧に覆われるが次の低気圧も控える。

25日は日本付近が一時的に高気圧に覆われ、日中は北日本の日本海側も含めて広く日差しが出る見込みです。
ただ、穏やかなクリスマスとなるのは短い時間で、夜にはもう低気圧が近づき西日本や北日本で天気が崩れる予想。
低気圧通過後は再び冬型の気圧配置になり年末には寒波が予想されていますが、最新の3か月予報によると、1月も厳しい寒さになる可能性が。気象予報士が解説します。

25日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
25日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

25日は、朝は冷え込みが強まるものの、日中は各地で日差しが届き、北日本の日本海側も含め穏やかなクリスマスになりそうです。
日本海側の地域では、落雪などに注意しながら貴重な晴れ間を有効に活用してください。

ただ穏やかな天候は長続きせず、午後は九州北部で雲が増え雨の降るところがあるほか、北日本でも日本海側で雪や雨が降りだしそうです。

年末寒波到来へ…28日(土)頃は交通影響も警戒を

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

26日(木)から28日(土)にかけては雪の範囲が広がり、「平地で雪」のライン本州南岸まで南下するため、西日本も含めて雪になりそうです。
特に28日(土)頃は、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる活発な雲の帯によって局地的な大雪のおそれも。
さらに名古屋など太平洋側にも雪雲が流れ込んで、東海道新幹線など帰省ラッシュの交通に影響が出る可能性もあります。

29日(日)~31日(火)については、ときどき寒気がゆるんで冬型が長続きしない見込みですが、年明けの正月三が日には再び寒波が到来するおそれがあります。

3か月予報の気温予想(気象庁HPを元に作成)。
3か月予報の気温予想(気象庁HPを元に作成)。

気象庁が発表した最新の3か月予報でも、1月は全国的に平年より低い気温が予想されていて、2025年のスタートは寒さが厳しくなりそうです。

なお、その後2月はほぼ平年並み、3月は平年を上回る気温が予想されていて、春の訪れは一気にやってくるかもしれません。
降水量については1月~2月は日本海側で多く太平洋側で少ない予想で、気温が平年並みか低いことから日本海側の「降水量(=雨と雪の合計)」は「雪」で降る分が多いと考えておいた方がよさそうです。
太平洋側では引き続き乾燥による火災や体の不調に気をつけましょう。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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