【姫路市】丁寧な味付けにほっこり。目の前の山々や田園もランチタイムを豊かにする。愛犬とはテラス席へ
気分転換にドライブを。目的地は姫路駅から車で約30分、バーズタウン入り口の「DROPS CAFE」。すぐ近くには岡本太郎氏の作品があります。
「雫さん」と呼ばれる憩いの場
周囲は緑、緑、緑。山々に田園、カフェ前の樹木。目に優しい。
目を落ち着かせたところで、赤い扉が飛び込んできました。斬新。
アーティフィシャルフラワーがお出迎え。
2018年に江向(えむかい)弘志さん、和子さん夫妻が始めたカフェです。姫路市内の介護施設でスタッフとして働いていた和子さんが「この地域で年配の方がお茶を飲んだり、おしゃべりしたり、楽しめる場を作りたい」と思ったのが出発点。カフェ入り口にはスロープを、トイレには手すりを設置しています。
店名の由来は和子さんがショパンの代表作「雨だれ」が好きなことから。近隣の人々からは「DROPS CAFE」ではなく「雫(しずく)さん」との愛称で親しまれています。
社会情勢の変化で思い描いていた当初の目的とは異なるものになったようですが、憩いの場には変わりありません。来店者の年齢層は幅広く、遠方に住むリピーターも。
夫妻の阿吽の呼吸で仕上げるランチ
日替わりのランチはメインが魚か肉の2種類で、ドリンク付き。千姫の訪問日は「サーモンのムニエル バルサミコソース」と「キノコとベーコンのチキンロール」でした。
アトランティックサーモンはクミンやオレガノなどで味をつけて。スパイスがほんのり香り、バルサミコソースの酸味が全体を引き締めています。サーモンを焼くときは頃合いの食感にするため、付きっきりとのこと。
やわらかくなるよう鶏もも肉を下処理したチキンロールも丁寧な仕上がり。塩麹に漬け込んである分、うま味が出ています。
まもなく、兵庫県の中央に位置する神河町の農家から「強い甘み」が特徴の新米も届くので、お楽しみに。
仕込みやスイーツは和子さん、焼いたり蒸したりといった仕上げとドリンク類は弘志さんが担当。阿吽の呼吸が感じ取れます。
大きな窓から景色を眺められる店内には4人がけのテーブル3卓とカウンター2席。
自然の恵みを体いっぱいに受けられるテラス席では愛犬と一緒に過ごせます。
「料理にプラスしてお客さまとのコミュニケーションも大切にしています」とは弘志さん。朗らかな夫妻との会話もメニューの一つなのです。
雫さんへは、ちょっぴり目と心が疲れたときに。
DROPS CAFE
住所:兵庫県姫路市夢前町護持1364-929
電話番号:079-335-3890
営業時間:11:30~17:00 (LO16:30)※ランチは14:00まで
定休日:火、水曜
駐車場:あり
※予約がおすすめ
※10歳未満の子供は、のびのびとできるテラス席へ