春に生える不思議な形の美味しいキノコ【アミガサタケ】
アミガサタケは欧米や中国などでは有名にして人気の高級食用キノコです。
乾燥品が食用に流通しておりネット通販などでも購入できます。
アミガサタケはアミガサタケ科の子嚢菌で日本各地に自生しているので、野生のアミガサタケを採って利用する事も出来ます。
アミガサタケはキノコとしては珍しく春に生えます。
発生する場所は公園の芝生の中、畑の脇など、人々が生活する近辺の地面の上に生える事が多いキノコです。
アミガサタケそれ自体は単独で生えるのですが、生えている場所を良く探すと近辺に数本から数十本が点々と生えていることが多いです。
そのような事から見つければ比較的収穫量が多くなるキノコと言えます。
アミガサタケの下準備と保存の方法
アミガサタケは食用であっても生食すると中毒するとも言われています。
食べる時は必ず加熱調理します。
一度乾燥したほうが香りや味が良くなるとも言われています。
乾燥品は湿気に気をつければ比較的長期の保存が効きます。
持ち帰ったら泥が付いている根本の部分は切り捨てましょう。
採取後に生のまま一度乾燥させますので、乾燥しやすいように縦に半切りにします。
網に並べて天日干し乾燥させます。
概ね2〜3日天日干しすれば完全に乾きます。
直ぐに使わないならこの乾燥状態で密封出来る袋に入れて保存します。
この時にエージレスなどの脱酸素剤を一緒に入れておくと長期保存時の劣化が防げます。
脱酸素剤が無い時は小型の使い捨てカイロでも代用できます。
使い捨てカイロを脱酸素剤として使う時は、使い捨てカイロを封印された袋から出したらそのまま揉まないで保存袋に食品と共に入れて封をしておきましょう。
アミガサタケでスープを作ってみた
アミガサタケはスープやシチューなど煮る料理に使われる事が多いようです。
使う時は必要量を水で戻して使います。
戻す時に使った水にも香りと旨味が出ていますのでそのまま料理に使う事が出来ます。
1人前のスープを作るなら乾燥アミガサタケ2本分を水で戻します。
350ccの水に浸して戻します。
戻した水もそのままスープに使います。
戻し汁と共に火に掛けて良く煮ます。
キノコに十分に火が通ったら中華スープの素を加えましょう。
中華スープの素を加えてから更に1分ほど煮ます。
彩り用に用意した香味野菜を器に入れておき、そこに熱々のスープを注ぎ込めばアミガサタケのスープの出来上がり。
最後に、野生のキノコを採って食べる時の大原則は「確実な同定と自己責任」です。
自信が無い時には絶対に食べないようにしましょう。
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