結果に翻弄されるのは卒業!ゴルフ上達のために知っておきたい3つのこと
ゴルフ上達に向けての取り組みについて知っておきたいポイントが3つある。
1つ目が「スイングとショットの良し悪しを分けて考える」、2つ目が「正しい練習ができるようになる」、3つ目が「スイングとショットの因果関係を言語化できる」。
それぞれについて解説していく。
スイングとショットの良し悪しを分けて考える
良いスイングの定義は諸説あるだろうが、「より良いスイングになる」ということは、「スイング中の余計な動きの総数を減らすこと」が挙げられる。
「より良いショットを打てるようになる」ことが「より良いスイングになる」ことではない。余計な動きを増やしても、より良いショットになる場合があるから、そこは切り離して考えていく必要がある。
「良いショットが打てればスイングが良くなくても良い」という考えもあるかと思うが、良いスイングで良いショットを打てるようになることが、良いショットになるべくして良いショットになる、ということ。
良くないスイングで放たれる良いショットは‟偶然の産物”である。(良いスイングによる良いショットも偶然の産物といえばそうなのだが。。。)
余計な動きに余計な動きをかけ合わせれば、良いショットを打つことができる。しかし、余計な動き×余計な動きの再現性を高め、良いショットを高確率で打つ為には、かなりの練習量やコースラウンド数が必要になる。
プロや上級者でも「余計な動き」を抱えながらプレーしているが、プロや上級者は、その余計な動きの総数が少ない。
「より良いスイングになったら、ショットも良くなるでしょう」と思うかもしれないが、そうとは限らない。スイングが良くなっても、結果(ショット)が伴わない期間がある。
さらなるより良いショットを目指して、スイングチェンジを試みた場合、ショットがすぐに向上することもあるが、悪くなることもあるのだ。
しかし、そのようにいったんショットが悪くなったとして も、その試みを継続することが大切。スマホなどでスイング動画を撮影し、そこで見る自分のスイングが良くなっているのであれば、新たなスイングの定着を目指して練習しよう。次第に、ショットも良くなってくるはずだ。
正しい練習ができるようになる
先に述べたことと重複するが、「より良いショットを打 てるようになる」ことが上達ではない。「正しい練習ができるようになる」ことが上達だ。
練習場に足を運ぶと、上達できる練習をしているゴルファーは少ない。ただグッドショットを求めて、コースラウンドのリハーサルのような球打ちを繰り返している。
球打ちを「楽しむ」ことを優先しているのであればそれで良いが、「上達する」ことを優先するのであれば、「どういう練習をするか」はとても重要で、グッドショットを目指した球打ちだけでは上達しない。
「上達するには楽しく練習するべき」というのは、もちろんそうだろうが、「上達する練習を楽しめるようになる」ことも重要だ。
上達する練習とは、テーマを明確にし、グッドショットを目指さない練習(結果的にグッドショットになることはある)だ。最大限自分の動きにフォーカスした練習。
テーマを持って練習しているゴルファーは多くいる。しかし、良いショットが出ると「意識したことができた」。悪いショットが出ると「意識したことができなかった」となってしまうゴルファーが多い。
ただ、これは錯覚であるケースが多い。 意識したことができても悪いショットが出ることはある。また、意識したことができなくても良いショットが出ることがあるのだ。
テーマをころころ変えず、ショットという結果に惑わされず、意識したことをやり続ける、これが効率的に上達する最短ルート。
ショットという結果よりも自分のスイングに意識を向け、取り組むことができると、正しいフィードバックができるようになり「正しい練習」ができるようになってくる。
スイングとショットの因果関係を言語化できる
「〇〇が〇〇になった結果、〇〇になる」と、スイングやショットについて言語化できる状態を目指すことが大切だ。
調子が良い時に「うまくなった」と思うことがあるかもしれまないが、なんとなく球を打っていて調子が良くてもそれは長続きしない。
なぜなら、何がどうなってこうなったか、を言語化できなければ、良い時のフィーリングが出せなくなってきた時に問題を解決できないからだ。
人は右脳(イメージ)からの技術獲得が合っているタイプと左脳(理論・意識)からの技術獲得が合っているタイプがいる。
言語化は左脳タイプになるが、右脳タイプのゴルファーも、スイングとショットの因果関係をできる限り言語化できる状態を目指したいところ。
たとえば「左肘が引けるのはNG」「スウェーはNG」といったところまでは認識しているゴルファーは多いが、それが「クラブの動きにどういう影響を与えて、どういうショットへの影響が考えられるか」まで、認識しているゴルファーは少ない。
最初からすべてが正解である必要はない。取り組みながら理解を深めていければ良いだろう。
ショットを、そしてスイングを掘り下げて考え、少しでも多くのポイントを結び付けられるように取り組んでいきたい。
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