買い替え目安は洗濯50~70回!下着の黄ばみ対策と正しい洗濯術
4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。
買った時は真っ新だった下着も、着用を重ねるごとに黄ばんだり黒ずんだりしていきますよね。
尿や汗の汚れは、洗濯機にかけるだけでは落とし切るのが難しい汚れです。残った汚れが蓄積汚れとなり、時間の経過とともに酸化することで生地の繊維を変質させ、落ちにくい汚れになります。今回は、落としにくい下着の黄ばみを落とすお洗濯術を解説します。
黄ばんだ下着の洗濯方法
蓄積した汚れを落とすには、お湯を使ってつけ置き洗いをします。お湯を使うことで洗剤の洗浄力がUPし、蓄積した汚れが溶け出しやすくなります。
- 40~45度ほどのお湯に、アルカリ性粉洗剤・酸素系漂白剤をよく溶かす
- 汚れがひどい場所に、液体洗剤を塗布し、もみ洗い
- 汚れた面がしっかり浸かるよう、30分~1時間つけ置き
- 洗濯機にかける
- 日光に当てて干す
※天日干しすると、太陽の紫外線の影響で白く仕上がります
デリケートな下着の場合
レースなどのデリケートなショーツは、中性洗剤を使い、汚れが気になる箇所を優しくもみ洗いします。洗濯機にかける際は、裏返し、小さいサイズの洗濯ネットに入れて洗います。
下着の買い替えは、洗濯50~70回が目安
下着は消耗品です。しっかり洗濯をして綺麗なように見えても、洗濯と着用により繊維がダメージを受け、劣化するため、定期的な買い替えが必要です。1週間に2度着用する下着なら、半年に1度買い替え、清潔なものを身に着けるようにしましょう。
買い替えせず、古い下着を着用し続けるのには2つのデメリットがあります。
ニオイの原因に
下着に使われることの多い綿は、洗濯により繊維が痩せ、生地が薄くなり、汗などの吸水力が低下します。吸水されなかった汗が皮膚に残ったままになると、雑菌の繁殖により嫌なニオイが発生します。
洋服の黄ばみの原因に
吸収しきれなかった汗が洋服に染み込み、脇や首元の黄ばみの原因になります。下着には洋服の劣化を防ぐ役割もあります。
下着の黄ばみを防ぐ、3つのポイント
着用後はすぐに洗う
尿や汗の汚れは、時間の経過とともに酸化し、繊維を変質させるため、落としにくくなります。着用後は早く洗濯をしましょう。特に、運動後や夏場など、汗をかいた後は注意が必要です。
下着に便や経血などの汚れがついたときは、つけ置き洗いがおすすめです。もみ洗いをするのが大変な汚れでも、つけ置きすることで汚れが落ちやすくなります。
その際は、たんぱく質分解酵素が入ったアルカリ性の粉洗剤を使うと、汚れ落ちの効果が高まります。
洗濯時は裏返す
下着は身体に触れる面に皮脂の汚れが付着します。そのため汚れている面を表にして、洗濯機にかけます。洗濯の際、衣類を詰め込みすぎると汚れを落とすことができないので、洗濯槽の8割程の量で洗濯しましょう。
アルカリ性洗剤×温水洗いで皮脂汚れをケア
皮脂汚れを落とすには温水洗いが効果的です。下着だけでなく、衣類の蓄積汚れを防ぐために、下着やタオルなどは定期的に温水洗いしましょう。下着を洗う際は、皮脂汚れに強いアルカリ性洗剤の使用がおすすめです。
洗濯機のお湯取りホースを活用すると、温水洗いが簡単にできます。
身体に直接触れる下着は清潔に洗い、蓄積汚れを予防することが大切です。
一方で、下着には寿命があるため、定期的な買い替えも欠かせません。
蓄積汚れを落とし、清潔に洗いながら、寿命が来たら買い替えすることで、大切な洋服の汚れ・汗のニオイを抑えましょう。
もみ洗いが大変な汚れはつけ置き洗いをして天日干しをすると、精神的にも負担が少なく洗濯できるので、是非試してみてくださいね。