道端でよく見かける雑草ハルジオンは食べても美味しい野草[特徴と調理例を紹介]
身近な場所で目にする植物たちの中には食用として利用できるものもたくさんあります。
今回は道端で普通に目にする雑草ハルジオンです。
ハルジオンってどんな植物?
ハルジオンは北アメリカ原産のキク科の多年草です。
やはり北アメリカ原産の近縁種ヒメジョオンとよく似ており、どちらも元々は観賞用として持ち込まれたのだそうです。
成長すると背丈は50cm前後になり、春から夏にかけて直径1cmから2cm程の花弁が白やピンクで中心部分が黄色いヒマワリ型の花を咲かせます。
ハルジオンもヒメジョオンも日本の至る所で見ることが出来る繁殖力旺盛な雑草です。
どちらも侵略的外来種ワースト100にも選定されており、日本では別名ビンボウグサなどとも呼ばれており、まさに雑草の女王とも言える不名誉な地位を築き上げています。
食用として利用する時は芽吹きの頃の柔らかそうな葉を使います。
芽吹きの頃の葉を良く見ると、葉はたくさんの短い毛で覆われています。
芽吹きの頃のハルジオンを上から見ると均整の取れたロゼット型をしています。
ハルジオンの芽を採る時のコツ
それではハルジオンを採る時のコツを紹介していきます。
ハルジオンを採る時は小型のナイフまたは園芸用のハサミなどを使います。
食用に利用するのは葉の部分ですので、葉だけを手で摘み取る方法でも良いのですが、使う料理によっては、例えば天ぷらなどの場合、葉が一枚一枚バラバラになっていない方が使いやすくなります。
そのような理由から採取の段階では根本の少しだけ地中部分から株全体を切り取るようにして採取します。
根本をかき分けて切り取る根の部分が見えるようにします。
この状態でナイフやハサミを地中に差し込んで根の部分を切断すると個々の葉がバラけずに株がひとかたまりの状態で採取できます。
このように一株の状態で採取できたら枯れかけた葉などはその場で取り去ってしまうと持ち帰った後の処理が楽になります。
持ち帰った後の処理の方法
採取して持ち帰ったらまずは食材として利用できる状態にしましょう。
と言っても作業は簡単です。
汚れや枯れた葉を取り除くだけです。
天ぷら用とお浸し用の処理方法を紹介します。
天ぷらにするには一株をそのまま揚げた方が見栄えが良くなるので株をバラさないように根本の汚い部分を取り除きます。
お浸しにするなら葉だけにした方が料理しやすいので、根本の部分を切り取ってしまいます。
ここまで出来たら泥汚れなどを流水できれいに洗いましょう。
ハルジオンを使った料理の紹介
お浸しにするハルジオンは葉だけのものを使います。
熱湯で30秒ほど茹でます。
茹で過ぎは風味が損なわれ美味しく仕上がりません。
茹で上がったら熱湯から取り出しザルに上げて熱気で水気を切ります。
野草のお浸しは若干のアク(エグ味)があった方が美味しいのですが、このアク(エグ味)が苦手な方は茹で上がったら直ぐに流水に晒してアク抜きすると宜しいでしょう。
アク抜きの時間は数分程度で大丈夫だと思いますが、アク抜き中に葉を1枚食べてみてお好みのアク抜き状態になるまで晒せば良いと思います。
軽く絞ってから食べやすい大きさに切って器に盛ればハルジオンのお浸しの出来上がりです。
天ぷらにするなら一株状態のものを使います。
市販の天ぷら粉を使った衣を付けてから高めの温度の油で短時間でカラッと揚げます。
油に投入してしばらくすると油の表面に浮かび上がって来ますので、そのまま15秒ほど待ってから油から上げてキッチンペーパーの上に並べて余剰な油を吸い取らせれば出来上がりです。
身近な雑草も食べてみれば意外に美味しいものです。
季節感溢れる素朴な味わいが楽しめますよ!!
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