【大阪市東住吉区】駒川中野駅近く「映画館」だった建物の現在は? 風景写真むかしといま8
仲良しの記者さんから「大阪市東住吉区の駒川中野駅の近くに映画館があってん」とむかしに撮影したという写真を提供してもらいました。
それが上の写真。2007年に撮影されたものだそうですが、よーく見たら、右の方に「タナベキネマ」という文字が見えますね。左側にはパチンコ店が映っており、1階がパチンコ店、2階が映画館という建物だったようです。
その場所に行ってみると、いまはパチンコ店はありますが、映画館の看板はありません。上の方の看板は塗りつぶされていますね。タナベキネマと併設の併設のタナベ国際劇場は、2012年3月末に閉館したそうです。当時の新聞などによると、デジタル化が進み、35ミリフィルムで配給される作品が少なくなったことなどが閉館につながったということです。
聞けば1958年オープンだそうで、54年にわたって映画館がこの地にあったんですね。この写真を提供してくれた記者さんによると、昔は1階も2階も映画館だったそうです。上の写真の自動販売機の右横は、映画のポスターをはっていた場所だそうです。
タナベ国際劇場は、いわゆるピンク映画を上映していたそうです。「連日オールナイト」っていう看板、昔はよく見かけた気もしますね。
地元の中学校は映画鑑賞会はこのタナベキネマで行われていたそうで、記者さんは「学年全体で来ては1階と2階でわかれてみていた」とおっしゃってました。
学校の映画鑑賞会を映画館でみるなんて、ある意味、ぜいたくですね。ちなみに何を見たのかと聞くと「少年時代」や「モモ」「ペエスケ・ガタピシ物語」をみたのは覚えているとのことでした。もちろん、学生が来た時はピンク映画のポスターはブラインドカーテンなどで隠されていたそうですw
さて、今でも建物のまわりをみてみると、建物の雰囲気が映画館だなあという感じもしますね。ちょうど近所で工事が行われていて、横側からも建物がよくみえたんですが、なにか雰囲気を感じました。
今の建物もよーくみると、タナベキネマの看板の跡がみえますね。今でも残るこの建物をみると、私もこういう映画館で映画を楽しみたかったなあと思いました。