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【本人直撃】グラドル篠崎愛が日本・韓国・台湾発売の写真集で限界ギリギリに挑んだ!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
写真集『結晶』より(写真提供=講談社)

2006年の14歳のときにグラビアアイドルとしてデビューし、週刊誌や漫画雑誌のグラビアを飾ることはもちろん、これまで多くの写真集を発表してきた篠崎愛。

通算10冊目の写真集となる『結晶』(撮影:西條彰仁 発売元:講談社)は、彼女自身初となる日本・韓国・台湾の3か国同時リリースとなり、韓国では爆発的に売れている。

「国によって衣装やカットが異なる」

興味深いのは、同じ写真集でも日本版、韓国版、台湾版でも微妙に違いがあるということだ。篠崎愛本人に直接聞いた単独インタビューでも、彼女は言っていた。

「国によって構成がちょっと違うんです。例えば台湾版では、私の子供の頃の写真だったり手書きのメッセージが紹介されていますし、韓国版では写真と一緒に私が50の質問に答えたインタビューも掲載されています。

日本版は、ズバリ、“写真で勝負”という感じですね。台湾版も韓国版も日本版の写真の数々がメインになっていますが、それぞれの写真集でしか見られない衣装やカットも収録されています。

そういう違いを出す部分はもちろん、今回の写真集はさまざまな意味でこれまでとは違った作品だと思います」

前出した通り、これまで多くの写真集を発表してきた篠崎だが、そもそも今回の『結晶』制作に取り組むキッカケになったのは、編集者から「25歳の今だからこそできる写真集を作りませんか」という提案だった

という。

いつ出せるか…だったら“出し切りたい!!”

「25歳の大人の女性として、できることはすべてやってみようと思ったんですね。それで今回は企画段階から打ち合わせに参加しましたし、衣装もスタイリストさんと一緒にいろいろと出歩いて決めました。撮影のときも“こんなシチュエーションでどうでしょうか”、“こんなポーズ、やってみましょう”と、自分から積極的に提案させていだきました」

驚いたのは、その積極さがそれまで彼女が見せたことがなかった大胆さに繋がったことだ。服を着ているか着ていないのかわからないような大胆な露出や、びしょ濡れになりながらどこか挑発的にも見えるポーズを披露。自慢の美ボディを惜しげもなく披露している。

昨今でも“穴あき水着”モデルのイ・スミが読者投票で1位に輝くなど、雑誌モデルたちの露出が大胆になっているが、日本のグラビア界のトップに君臨する“グラドルクイーン”には叶わない。そんな無力感を感じさせるほどだが、彼女がそこまで自分をさらけ出したことには理由があったという。

取材中の篠崎愛(撮影=S-KOREA編集部)
取材中の篠崎愛(撮影=S-KOREA編集部)

「3年ぶりの写真集でしたし、私も25歳。今後いつまた写真集を出せるか、先のことは誰にもわからないじゃないですか。だったら、今回は出し切ろう、出し切りたい!!と思ったんです。25歳の自分、もっとも美しく綺麗な自分を写真という形で残しておこう、と」

韓国版は2日で予約分が完売

同じような言葉を韓国でも聞いたことがある。“奇跡のDカップ女神ボディ”の呼び名でお馴染みのユ・スンオクだ。その美ボディに脚光が集まり、一躍、“韓国の美のアイコン”にもなった彼女も以前、インタビューした際に言っていた。

「人々は私に“職業はなんだ”と聞きます。私は今自分がやっていることをすべてやりたいと答えます。すべての領域を少しずつ広げていって、認めてもらえるまで頑張りたいです」

国も言葉も得意とする仕事のジャンルも異なるが、ふたりの言葉に共通するのは“今の自分を全力で表現しよう”という潔さだ。

そして、そんな思いが詰まった写真集だからこそ、韓国でも話題になりバカ売れしているのだろう。韓国版の写真集『夢幻』の版元である『MAXIM KOREA』の関係者によると、オンライン書店に準備していた1万8000部が2日間で完売になったという。

『MAXIM KOREA』は昨年も完売品薄となった怪物写真集『MAXIM B SIDE』で話題になったが、篠崎愛の写真集はそれをも凌ぐ売れ行きだそうだ。

まさに日本はもちろん、韓国でも人気を誇る“アジアのグラドル”。だからこそ聞きたくなったのは、グラドルの視点から見た“日韓”だ。次回は篠崎愛が語る“日韓”と彼女が思い描く未来像に迫りたいと思う。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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