江崎グリコが商品パッケージ模倣裁判で韓国ロッテに勝訴
「ロッテ製菓がデザイン盗用、ソウル地裁で江崎グリコに勝訴判決」というニュースがありました。韓国ロッテが日本の江崎グリコのチョコ商品のパッケージを模倣した商品を販売していたということで、グリコ側が韓国の裁判所に提訴していた件です。
この件については、今年の2月に「韓国ロッテのパクリにグリコが意匠権で対抗」という記事を書いているのでご参照ください。その記事では、「日本ではなく韓国内での裁判なので結果が読みにくいという要素はあるかもしれません」と書きましたが、真っ当な判決が出てよかったと思います。
今回グリコは意匠権で争ったようです。意匠権の取得には事前の審査と登録というステップが必要になりますが、商品パッケージ形状の模倣で争うことになると、著作権ではちょっと厳しいので意匠権で争ったのは適切です。
なお、立体商標で争うという手もありますが、韓国特許庁のサイト検索するとグリコの「バトンドール」の立体商標が韓国に出願されたのが今年の5月13日でまだ登録されていない(登録されるかどうかも不確定な)状態なので、どちらにしろ商標権は使えませんでした。
ところで下の画面は韓国特許庁の商標データベースのエントリーですが、固定リンクが貼れるばかりか、twitterやfacebookのシェアボタンまで用意されており、わが国のJ-PlatPatより大部先に進んでますね。