全米一住みやすい気候のカリフォルニア州で、前代未聞の山火事と巨大竜巻
少雨で温暖であるカリフォルニアは、全米一住みやすい気候を持つ州として知られています。しかしながら、それが極端になれば、干ばつと熱波が発生し、山火事が起こります。このためカリフォルニア州は、全米一山火事が発生しやすい州でもあるのです。
今年は、7月が史上最も暑い一か月となった他、雨も少ない状態が続いていることから、未だかつてないペースで山火事が起きています。
発生中の山火事
現在カリフォルニア州では、100以上の大規模な山火事が発生していると伝えられています。
【州史上最大の山火事】
なかでも北部では「メンドシーノ・ファイアー」と呼ばれる、州史上最大の山火事が起きています。7月27日から3週間以上も燃え続けており、ニューヨークシティよりも広い約15万ヘクタールが焼失しました。現在も火は消し止められておらず、その煙は宇宙からもしっかりと撮らえられています。
【死者最多の山火事】
一方、今年もっとも多くの死者を出しているのが「カー・ファイアー」で、これまでに8人が亡くなったと伝えられています。焼失軒数は1,000棟以上、焼失面積は9万ヘクタールにも及び、州史上7番目に大きな山火事です。先月末には、直径300メートル、風速60メートル以上に及ぶ、超巨大な火災旋風も発生しました。
(↑内部の温度はおよそ1,500℃ともいわれています)
山火事拡大の原因
山火事が多発している要因は、昨冬の雨で木々や草が生い茂った後に、高温・少雨の季節が続き、燃える材料が豊富にあったこと、さらに夏場の夜間の気温も高かったことで、一日中湿度が低いままであったことなどが挙げられます。
山火事の弊害
多発する山火事の影響で、アメリカでは様々な問題が発生しています。
【大気汚染】
アメリカ北西部のシアトルでは15日、大気汚染レベルが「中国北京よりも高い」と話題になりました。この日、北京の大気汚染レベルの値は16(良いレベル)であった一方で、シアトルは170(不健康なレベル)にも達していたのです。また山火事の煙や一酸化炭素などの物質は、遠く離れた首都ワシントンDCなどの東海岸の上空にも飛来しています。
【動物被害】
被害は動物にも広がっています。消防隊などが火災で行き場を失っていた鹿や子猫を救助したり、ボランティアが飼い主不在の家を訪れて、ペットや家畜に水やエサをやったりするなど、心温まる話も伝えられています。
一方、山火事で手足に重いやけどを負った小熊が救助され、魚の皮を用いた治療が施されました。幸いなことに現在は回復に向かっているということです。
一刻も早く山火事が収まることが期待されますが、当局は少なくとも10月いっぱいは山火事のリスクが高い状態が続くと見ているようです。