北朝鮮がミサイル3発を発射、短距離の通常弾道
5月12日午後6時28分ごろ、北朝鮮がミサイル3発を発射しました。西部の順安から発射され、朝鮮半島を横断し日本海に着弾しています。観測された飛行性能は以下の通りです。
- 自衛隊の観測数値:最大高度100km、水平距離350km
- 韓国軍の観測数値:最大高度90km、水平距離360km
高度と距離の数値から、通常軌道で発射された短距離弾道ミサイルだと推定されます。北朝鮮が過去に発射したミサイルで数値が類似したものは600mm超大型ロケット弾「KN-25」が該当します。仮にKN-25だったとして、4連装発射機なので、もしかすると4発を発射しようとして1発は失敗した可能性があります。
なお順安から360km先にはちょうど北朝鮮軍が何時もミサイルの着弾場にしている無人島が掛かっているので、また此処に撃ち込んだのかもしれません。
2022年の北朝鮮ミサイル発射一覧
- 1月05日朝 1号 「極超音速ミサイル」
- 1月11日朝 2号 「極超音速ミサイル」
- 1月14日夕 3、4号 イスカンデル鉄道型
- 1月17日朝 5、6号 ATACMS擬き
- 1月25日朝 7、8号 巡航ミサイル
- 1月27日朝 9、10号 イスカンデル車両型
- 1月30日朝 11号 火星12
- 2月27日朝 12号 火星17(予備実験)
- 3月05日朝 13号 火星17(予備実験)
- 3月16日朝 失敗 火星17(推定)
- 3月24日夕 14号 火星17(火星15の偽装?)
- 4月16日夕 15、16号 新型小型SRBM
- 5月04日昼 17号 火星17(予備実験?)
- 5月07日昼 18号 イスカンデルSLBM型?
- 5月12日夕 19、20、21号 600mm超大型ロケット弾?
失敗1回を含め15回の発射実験で22本のミサイル発射となります。予備実験(わざと射程を抑えた発射実験)を含む成功は21本です。
- 注:3月20日朝に発射された多連装ロケット4発は含めず。