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マーリンズの背番号「51」はイチローの前にホフマンやリーソップも使用

宇根夏樹ベースボール・ライター

今シーズン、イチロー(マイアミ・マーリンズ)は背番号「51」のユニフォームを着てプレーする。マーリンズで「51」を使用する選手は、イチローが10人目だ。投手コーチを務めたリッチ・ドゥービーランディ・セントクレアを含めると12人目となる。

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過去9選手のうち、最初に背番号「51」を付けたトレバー・ホフマンから5人目のクリス・リーソップまでは、いずれもメジャーリーグで8年以上プレーし、なかでも、ホフマンは歴代2位の通算601セーブを挙げた。また、リーソップ、ロス・ウルフデレク・ディートリックは2014年もプレーしており、ウルフは同年10月にテキサス・レンジャーズとマイナー契約。ディートリックは現在もマーリンズにいる。

ただ、ホフマンは1993年にマーリンズでメジャーデビューしたものの、そこから3ヵ月足らずでサンディエゴ・パドレスへトレードされた。そのため、マーリンズでは2セーブしか挙げていない。リーソップは2006年もマーリンズで投げたが、この年は背番号「44」だった(2008年の阪神タイガースでは「69」)。ジェイ・ベンティとディートリックもマーリンズにいながら背番号を変え、ベンティは2011年に「53」を使用し、ディートリックは2014年から「32」としている。

これまでマーリンズで背番号「51」の外野手は皆無。2014年は外野手のジョー・ベンソンがスプリング・トレーニングで「51」を付けていたが、3年ぶりのメジャーリーグ昇格はできなかった。マーリンズ傘下のAAとAAAでは背番号「5」を使用していた。ベンソンは現在、マイナー契約でアトランタ・ブレーブスに所属している。

なお、ホフマンがパドレスで付けていた「51」は永久欠番。アリゾナ・ダイヤモンドバックスも2015年中に、ランディ・ジョンソンの「51」を欠番とする予定だ。シアトル・マリナーズもイチローの引退後には、ランディとイチローの背番号として「51」を欠番にしてもおかしくない。ニューヨーク・ヤンキースの「8」はビル・ディッキーヨギ・ベラで、「42」はジャッキー・ロビンソン(全球団共通)とマリアーノ・リベラ、シカゴ・カブスの「31」はファーガソン・ジェンキンスグレッグ・マダックスの欠番だ。

とはいえ、マリナーズの欠番は「42」のみ。エドガー・マルティネスの「11」もケン・グリフィーJr.の「24」も、彼らがユニフォームを脱いだ後は誰も使用していないものの、欠番にはなっていない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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