4日(水) 宮城県で積乱雲発達中 急な激しい雨・落雷に注意を
きょう4日(水)の宮城県内は、大気の状態が非常に不安定になっていて、昼頃からは急速に積乱雲が発達しています。
この大気の不安定な状態はきょういっぱい続くため急な激しい雨や落雷、竜巻などの突風に注意が必要です。
不安定の原因は元熱帯低気圧と弱い太平洋高気圧
雷雲の材料になるのは暖かく湿った空気です。この暖かく湿った空気を持ち込んだのが元熱帯低気圧です。
きょう13時現在、北海道の西にある雲の塊が元熱帯低気圧で、きのう3日(火)は近畿地方にありました。
宮城県からは離れた所を通っていますし、既に弱まって熱帯低気圧でもなくなっていますが、この元熱帯低気圧が“置き土産”として非常に湿った空気を残していったため雷雲が湧きやすくなっています。
またもう一つの要因は太平洋高気圧です。ここのところ晴天と猛暑をもたらしている太平洋高気圧は、もう天気図上では「高」マークが描かれないくらいに力が弱まり始めています。
高気圧にしっかり覆われていれば、上から圧力がかかるので雨雲は発達しにくいのですが、その圧力が弱まったことで雨雲が上へ上へと発達しやすくなっています。
さらにこの元熱帯低気圧と太平洋高気圧の間で風がぶつかり合っています。
元熱帯低気圧からは反時計回りで西風が、高気圧からは時計回りで南東からの風が吹いていて、この2つの風がちょうど宮城県付近でぶつかり合うことで積乱雲が一層発達しやすい環境になっています。
この状況はまだ今夜遅くにかけて続く見込みです。急な激しい雨や落雷などに十分ご注意ください。