通常の約2倍!「松の雪」は粒餡ぎっしりの200グラム越え!忠臣蔵ファンに捧ぐお取り寄せ可能な三笠
和菓子が好きな方にも、それぞれ贔屓にする時代はあるとはいえ日本史が好きという方は沢山いらっしゃいます。かくいう私もその中の一人。
中でも毎年冬になると時代劇が放送されるほど高い人気を誇るのが「忠臣蔵」。歌舞伎や人形浄瑠璃でもお馴染みの演目でして、赤穂義士(浪士)達によるいわゆる武士道の熱さも人気の一つ。都内にも関連する石碑などがいくつも残されています。
そして彼らの始まりの地ともいえる兵庫県赤穂市にお店を構える「かん川本舗」さんには、赤穂義士にまつわる御菓子が揃います。今回はその中のひとつ、赤穂義士の一人・大高源五が詠んだ歌にちなんだ「松の雪」をご紹介。
本当にひとつしか入っていないの?と思うほどの重量。油断して持ち上げると、一瞬戸惑うこと間違いなし。
比較的大きな私の手の平からも余ってしまうほど。堂々たる佇まいに刻印された松の葉も、決して鮮やかな色がついているわけではないのに存在感を放っております。
こちらの期待と同じように膨み弧を描いた皮の縁はぴたりと閉じており、じっくり眺めていると鼻腔を擽る香ばしさに鼻がくっついてしまいそうに。両手で支えながらぱくりとひとくちかじれば、豊かな焼き目の芳しさが立ち上り、甘さだけではない豊かな旨味がサッと登場。
それもつかの間、小豆の粒が口の中の隙間を埋め尽くすように流れ込み、絶妙な塩梅の粒餡の甘さ、口当たりに驚き。たっぷりと表現するには物足りないのではないかと思ってしまうほどの粒餡はやや粘り気のあるしっかりとした練り上げ具合ながらも、艶やかで小豆そのものの姿も確かに確認できます。
あんこだけいただいても、まろやかな甘さと小豆本来の素朴な味わいが見事に入り混じり、しっかり小豆を、ひいては粒餡を食べている!という満足感も。
風味豊かな皮、食べ応えと丁寧な手仕事が目と舌を通して実感できるあんこ。ふたつが一致したどら焼きでしっかりエネルギーを補給して、赤穂市から江戸まで…はちょっと遠いかもしれません。
しかし、都内には両国駅近くの「吉良邸跡」もございますし、そこから泉岳寺までは約14kmのコースと言われていますので、ファンの方はぜひお取り寄せ等で松の雪を入手し、義士たちの足跡をたどる旅のお供になさってはいかがでしょうか。
勿論、涼しくなってから。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<かん川本舗>
公式サイト(外部リンク)
兵庫県赤穂市加里屋駅前町56-1
0791-43-2555
7時30分~18時
定休日 元旦